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ドルは株式市場のリスクセンチメント次第、値幅拡大も=今週の外為市場

[東京 1日 ロイター] - 今週の外為市場でドルは株式市場のリスクセンチメントに左右されそうだ。これまでのパターンを踏襲し、株安でリスク回避が強まるとドルが買わやすくなるが、米長期金利の上昇余地が限られるため、力強いドル高にはなりにくい見通し。また、リスク回避が一段と強まれば最終的に円買いを誘発する可能性もある。

予想レンジはドルが103.50━105.50円、ユーロが1.2000―1.2200ドル。

上田東短フォレックスの営業推進室長、阪井勇蔵氏は「米連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ金利政策の長期化が再確認され、米長期金利の上昇が見込めない中、ドル/円では株式市場のリスクセンチメントの影響が大きくなっている」と指摘する。

株高なら「リスク選好」のユーロ高/ドル安となりやすいが、欧州中央銀行(ECB)のユーロ高けん制を踏まえれば、ユーロは1.22ドル付近で上値が重くなり、ドルの下値余地もおのずと限られると同氏はみている。

一方、米国株式市場が下方調整すれば「リスク回避」でドルが買われやすくなるが、リスク回避が一段と強まった場合は最終的に円が買われる展開もあり得る。投資家心理を表すVIX指数(恐怖指数)は低下したとはいえ、依然30%台で株式市場の下げ余地が警戒される。

FXプライムbyGMO、常務取締役の上田眞理人氏は「足元のドル高は悲観的な米国の景況感や株安というネガティブな材料をよりどころにし、金利高のサポートを得られていない」と指摘する。米景気回復などポジティブな材料からドルが買われるには時間がかかりそうだ。

米国の2020年実質国内総生産(GDP)速報値は前年比3.5%減と、1946年以来の大幅な落ち込みとなった。バイデン米大統領は1.9兆ドル規模の新型コロナ経済対策を発表したが、一部の議員は対策の規模が大き過ぎると懸念を示しており、着地点や執行時期が見えない状況。

さらに、昨年2―3月にはドル/円が乱高下した経緯もあり、上田東短フォレックスの阪井氏は足元のドル高の流れとは「全く違う展開となる可能性もある」と指摘。

ドルは昨年2月20日に高値112.23円を付けた後、3月9日に101.18円まで急落。たった2週間で昨年の高値と安値をたたき出した。

当時はコロナウイルスの世界的な感染拡大や原油相場の急落でリスク回避の地合いとなったが、ドルはむしろ売られ、逃避先通貨としての円にいったん買いが集中した。

為替マーケットチーム

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