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ドル上値重い、ワクチン関連報道や感染状況を警戒=来週の外為市場

来週の外為市場では、米長期金利の動向をにらみながらドル/円は上値の重い展開になる見通し。写真はドルとユーロ紙幣、2020年5月撮影(2021年 ロイター/Dado Ruvic)

[東京 16日 ロイター] - 来週の外為市場では、米長期金利の動向をにらみながらドル/円は上値の重い展開になる見通し。米景気の回復期待は根強い一方、10年債利回りの上昇には一服感も見られている。米ファイザー製ワクチンへの懸念や、世界的に広がる変異株の新型コロナウイルス感染が米長期金利を低下させるとの見方が出ており、引き続き金利の動きに注目が集まる。

予想レンジはドルが107.00━109.80円、ユーロが1.1850―1.2100ドル。

米労働省が15日に発表した4月10日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は57万6000件と、前週の76万9000件から大幅に改善し、昨年3月中旬以来約1年ぶりの低水準となった。市場予想は70万件だった。

米経済の回復が確認される中、米10年債利回りの動きは小幅にとどまり、上昇一服感が意識されている。

また、米ファイザー製のワクチンは初回の接種から6カ月―1年の間に3度目の接種が必要になる可能性があると伝わり、ワクチンに関する市場の見方が「楽観的なものから慎重姿勢に変わる可能性がある」(JPモルガン・チェース銀行の市場調査本部長、佐々木融氏)という。

こうしたワクチンを巡る先行き不透明感に加え、世界的に広がる変異株の感染が金利上昇の抑制につながるとの指摘もあり、「ドルの上値を抑えることになりそうだ」(市場関係者)との見方が聞かれる。

来週は22日に欧州中央銀行(ECB)の政策理事会が開かれる。市場では政策据え置きの公算が大きいとの見方が優勢だが、「ECBも打てる手立てが限定的になる中、財政出動に対する期待をにじませるか注目したい」(チーフアナリスト)との声が聞かれた。

主なスケジュールでは、国内では19日に3月貿易統計が公表される。海外では、20日に豪準備銀行(中央銀行)の金融政策会合の議事要旨が公表されるほか、米国では22日に3月中古住宅販売件数が発表される予定。

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