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円安とドル安の綱引き、リスクオン姿勢強まる=来週の外為市場

[東京 30日 ロイター] - 来週の外為市場では、米長期金利の上昇が一服しリスクオンムードが広がる中、ドル/円は円安圧力とドル安圧力が拮抗し方向感の乏しい展開となる見通し。一方、他の主要通貨は底堅く推移するとみられ、クロス円では円安が進む可能性が高いとみられている。

予想レンジはドルが107.80━109.70円、ユーロが1.2000―1.2200ドル。

米連邦準備理事会(FRB)は27─28日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予測通り政策金利の据え置きと債券購入プログラムの月間購入額の維持を全会一致で決定した。

三菱UFJ銀行・チーフアナリスト、内田稔氏は、米国の主要経済統計は良好な結果を示しているものの、金融政策の正常化に向けた動きに対してFRBは極めて慎重で、「米長期金利の上昇は抑制されるとみられ、リスク選好地合いが続く可能性が高い」とみている。

ドルや円はリスクオン姿勢が強まる際は買われにくなる傾向があり、ドル安、円安圧力が拮抗しドル/円は狭いレンジでの値動きが続きそうだ。米長期金利の上昇には一服感もみられ、日米の金利差拡大を意識したドル買い/円売りの動きにもなりにくいとの見方も出ていた。

ユーロや英ポンドなど、他の主要国通貨は堅調に推移する見通し。特に新型コロナワクチンの普及を背景に景気回復期待が強いユーロは引き続き底堅いとみられ、「もう少し上値を試す展開も考えられる」(内田氏)という。

ドル/円は当面、横ばい圏で推移するとみられているが、深刻化するインドの新型コロナ感染拡大を懸念する見方も出ていた。「これがアジア固有の動きにとどまるのか、世界全体の(コロナの)収束時期を遅らせるリスク要因となるのか注視したい」(国内銀行)といい、世界的に警戒感が高まった場合は、リスク回避から円の買い戻しにつながるとの意見が出ていた。

インドでは日系メーカーの操業にも影響が広がっている。ホンダとパナソニックは従業員の安全確保などのため、スズキは生産工程で使う酸素を医療用に回すために工場を一時停止する。

来週の主なスケジュールでは、米国で4月ⅠSM製造業景況指数、4月ISM非製造業景況指数、4月失業率などが公表予定となっているほか、豪準備銀行(中央銀行)やイングランド銀行(BOE)が政策金利発表がある。

為替マーケットチーム

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