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東京市場で株高と円安が進行:識者はこうみる
2017年4月26日 / 03:21 / 7ヶ月後

東京市場で株高と円安が進行:識者はこうみる

[東京 26日 ロイター] - 26日の東京市場では、株高と円安が同時進行。懸念されていたフランスの大統領選挙や北朝鮮の人民軍創建記念日などリスクイベントを無難に通過し、米国株など海外株価が上昇したことで、東京市場にもリスクオンの動きが広がった。市場関係者のコメントは以下の通り。

 4月26日、東京市場では、株高と円安が同時進行。懸念されていたフランスの大統領選挙や北朝鮮の人民軍創建記念日などリスクイベントを無難に通過し、米国株など海外株価が上昇したことで、東京市場にもリスクオンの動きが広がった。写真は都内で昨年2月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

<FXプライムbyGMO 常務取締役 上田眞理人氏>

仏大統領選の第1回投票結果を受けて、金融市場はリスクオンのムードが広がっている。世界の株価が上昇する中、これまで仏大統領選にまつわるテールリスクを織り込んで売られていたユーロや英ポンドが買い戻され、円は売り戻されている。

足元では短期筋が円ショートの再構築に動いており、ユーロでは1.100ドルの節目をトライできるかに関心が向けられている。

ドル/円では、下値抵抗線としてワークしていた2月の安値111.60円近辺が、上値抵抗線に切り替わった格好で、この水準を上抜けられるかが焦点だ。

これを明確に上抜けることができれば、これまでの107―112円レンジが底上げされる余地が出てくるとみている。

<バークレイズ証券 シニア為替・債券ストラテジスト 門田真一郎氏>

足元で円は全面安となっている。仏大統領選や北朝鮮をめぐるテールリスクへの懸念が後退したところ、米企業の好決算が伝わったほか、トランプ減税への期待感も加わってリスクオンの様相だ。

ただ、マクロの米経済指標は弱い数字が目に付くようになっており、米金利もドル/円も、どんどん上昇していくとは想定していない。リスク警戒で下押ししていた部分が巻き戻されたと見るのが適切だろう。

ドル/円の直近の下落の基点となった4月前半の水準にまで戻ってきた。上昇を継続するには、3月米連邦公開市場委員会(FOMC)後にトランプ政権の実行力への懐疑的な見方が強まって下げた分を押し返す新たな材料が必要だ。

目先では、トランプ減税への思惑がポイントになりそうだ。オバマケア代替案の取りまとめでつまずいたが、減税は実行しやすく期待感が高まりやすい。発表後にはリスクオンが強まり得る。

ただ、その持続力は不透明だ。発表内容を丁寧に点検する必要がある。6月まで減税の詳細は固まらないとの米政府管理予算局(OMB)の見方が報じられているほか、トランプ政権は財源と目される国境税を支持しないとの報道もある。

足元で財源が示されなくても、経済成長を通じた中長期での財政ニュートラルを目指せばいいとの考え方もあるようだが、共和党の財政タカ派の人たちを納得させられるかは見通しにくい。

<丸三証券 投資情報部長 牛尾貴氏>

フランスの第1回大統領選はメインシナリオでの着地となった。現状では中道系独立候補のマクロン氏がリードしている。国民戦線のルペン氏が仮に大統領になったとしても、EU(欧州連合)離脱を問う国民投票の実施は容易ではない。欧州政治リスクは一歩後退した格好となった。

北朝鮮情勢に関しては、同国が核実験に踏み切った場合に、米国がどう出るかがまったく読めなかったが、25日の軍創建記念日は砲撃訓練の実施にとどまった。これまでのところ北朝鮮側は先制攻撃をしないという姿勢を示しているに等しい。核実験が棚上げされた状況ならば、同国を巡る地政学リスクが一段と深まることにはならないだろう。

一連のイベント消化で市場はリスクオンに転じ、グローバルで株高の動きが再燃している。トランプ米政権の政策については、オバマケア代替法案撤回でいったん、実現性への不透明感が意識された。だが3月に可決されていれば想定以上のスピードだったはず。8月までに決まればベストシナリオであり、年後半でもスケジュール感に沿ったところだ。政策期待が大きく剥落したと言い切ることはできない。

日本株は出遅れ修正の中に入っている。日経平均は3月高値(1万9668円01銭)からの下げから3分の2以上、戻した水準にある。全値戻しに向かう過程に入ったとみているが、2万円台を回復できるかは、企業業績の見通し次第。1ドル105円で想定為替レートを置く企業が中心となれば、今期の国内企業の増益率は期初の段階では1桁台半ばにとどまる可能性がある。

仮に5%増益で、予想株価収益率(PER)を15倍とすると、東芝(6502.T)の赤字の影響も含まれるとはいえ、日経平均は1万9000円弱となる。16倍ならば2万円となるが、業績面は力不足の印象も否めない。ドル/円が115円に近づき、15%の増益が見えるようになれば、2万円から上を目指しやすくなる。

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