<外為市場>
午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べて小幅ドル高/円安の113円後半。前日海外で円が買われた流れを引き継ぎ上値の重い展開だったが、イタリアの予算編成に関する一部報道を受けてやや持ち直した。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反落した。前日の米ダウは最高値を更新したが、ドル高/円安進行は一服。イタリア情勢などが懸念材料として意識される中、海外短期筋の先物売りが出て、日経平均の下げ幅は一時200円を超えた。節目の2万4000円に接近したが、安値圏では押し目買いが入り下げ渋った。
東証1部騰落数は、値上がり331銘柄に対し、値下がりが1714銘柄、変わらずが65銘柄だった。
<短期金融市場> 17時07分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.060%になった。税揚げ日だが、資金調達を急ぐ動きは出なかった。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCT+1レートはマイナス0.103%とマイナス幅が縮小。ユーロ円TIBOR(東京銀行間取引金利)3カ月物は0.050%と横ばい。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。
<円債市場>
長期国債先物は小幅続伸で引けた。前日の米債高の流れを引き継いで買いが先行。中盤以降は日経平均株価の推移に振られる展開となり、終盤にかけて戻り売りがやや優勢になった。
現物債市場は小動き。超長期ゾーンに押し目買いがみられたが、あすの流動性供給(対象:残存15.5年超39年未満)入札を控えて金利の低下余地は限られた。日銀オペ結果は無難で相場への影響はほとんどなかった。
日銀は3日、4─6月期の需給ギャップがプラス1.86%になったとの試算を発表した。1─3月期の1.63%から需要超過幅が拡大、2007年10─12月期(2.09%)以来のプラス幅となった。積極的に材料視されるまでに至らなかった。