April 17, 2019 / 3:42 AM / 2 months ago

ドルと日経平均、一時年初来高値 中国経済に期待感=東京市場

[東京 17日 ロイター] - 17日午前の東京市場は、中国の2019年1─3月期国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、中国経済底打ちの期待が高まったほか、日米通商交渉で為替条項や自動車問題など米側の具体的な要求がなかったことを受け、日経平均.N225が一時、年初来高値を更新した。ドル/円JPY=EBSも年初来高値をワンタッチし、リスクオンムードによるドル高・株高の局面を迎えている。

 4月17日、午前の東京市場は、中国の2019年1─3月期国内総生産(GDP)が市場予想を上回り、中国経済底打ちの期待が高まったほか、日米通商交渉で為替条項や自動車問題など米側の具体的な要求がなかったことを受け、日経平均が一時、年初来高値を更新した。写真は都内で2016年2月撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

前場の日経平均は、前営業日比67円66銭高の2万2289円32銭と続伸。前日の米国株が小幅高で取引を終えたことや、日米通商交渉で劇的な展開がなかったことで、市場に楽観的見方が浮上。取引開始直後に連日の年初来高値更新となった。

一時は利益確定や戻り売りに押されマイナス圏に沈む場面もあったが、中国の経済指標の改善が確認されると一段高となり、朝方につけた高値を上回った。

中国のGDPは、前年比6.4%増と予想の同6.3%増を上回った。3月鉱工業生産も同8.5%増と予想の同5.8%増と比べ強く、中国経済に対する底打ち期待が一気に広がった。

日米通商交渉に関しては、具体的な合意に至らなかったものの、米側の強硬姿勢も表面化せず、リスクオン心理を後押ししたとの声が多かった。

アイザワ証券・日本株ストラテジスト、清水三津雄氏は「課題の先送りだが、市場参加者が嫌気するような話が出てこなかった」と語った。

外為市場でドル/円が上昇し、年初来高値をつけたことも、自動車株などへの追い風となった。トヨタ自動車(7203.T)は年初来高値を更新した。

外為市場でも、ドルの堅調さが目立った。正午のドル/円はニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の111.97/99円。

朝方に日米通商交渉に関連する報道が伝わったが、直後のドル/円の反応は鈍かった。ただ、短期筋を中心に年初来高値と試す動きが広がり、ドルは一時112.17円と4カ月ぶり高値をつけ、年初来高値を更新した。

豪ドルAUD=D4は0.7165米ドルから0.7203米ドルまで上昇。111円台に反落していたドル/円も一時112.13円まで切り替えした。正午にかけては再び、112円を割り込んだ。

円債市場では、国債先物中心限月6月限2JGBv1が、前営業日比6銭安の152円44銭と続落して午前の取引を終えた。

米債安を受けた売りが先行し、日銀の国債買い入れオペのオファー額が据え置かれたことが相場を下支えした。

だが、市場予想を上回る中国経済指標を受け、前引け直前に軟化した。10年最長期国債利回り(長期金利)JP10YTN=JBTCは、前日比0.5bp高いマイナス0.020%に上昇。3月7日以来の水準を回復した。

茂木敏充経済再生担当相は16日の日米通商交渉終了後の会見で、米側が対日赤字を減らしたいとの意向を示したものの、現時点では合意していないとし、来週中の再交渉を予定していると述べた。

また、日銀の雨宮正佳副総裁は17日の衆院財務金融委員会で、金融危機の発生など金融上の問題が実体経済に大きな影響を与える場合には、金融政策でしかるべき対応をとると語った。

ただ、いずれも円債市場では、あまり材料視されなかった。

金融マーケット取材チーム 編集:田巻一彦

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