[東京 25日 ロイター] - 東京都は25日、東京駅と有明を結ぶ「都心部・臨海地域地下鉄計画」を公表した。小池百合子都知事が定例会見で発表した。新線「臨海地下鉄」の総延長は6.1キロメートル。「東京」から「新銀座」「新築地」「勝どき」「晴海」「豊洲市場」「有明・東京ビッグサイト」(いずれも仮称)の7駅となる。
小池都知事は「都心部・臨海地域をつなぐ基幹的な交通基盤。いわば背骨としての役割が期待されている」と述べた。
開業の日程や総事業費などについては「これから順次伝えていく」と述べるにとどめ、今後、耐震基準など安全性に配慮しながら設計し、事業計画を詰めていくとした。
事業計画案によると、概算事業費は約4200─5100億円、通常の営業活動や建設事業等全ての事業活動に伴う現金の収入・支出の差引の累積が開業から何年目に黒字となるかを示す累積資金収支黒字転換年は30年以内。
また、今後、事業性の向上も見込まれるため、常磐新線(TX)延伸との接続や臨海部や首都圏の国際競争力をより強化するため、羽田空港への接続を検討するとしている。
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