[東京 14日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、大幅な反落が見込まれている。前日の米国株式市場でダウ工業株30種.DJIは364ドル安。為替はドル安/円高方向に振れている。
外部環境の悪化を受け序盤から売りが優勢となり、前日の上昇分を打ち消す形となる見通し。引き続き人民元相場や中国株の動向も注視され、神経質な展開となると想定されている。
日経平均の予想レンジは1万7100円─1万7500円。
米国市場は序盤には中国景気への懸念後退などを背景に買いが先行したものの、原油価格が伸び悩みをみせると売りが広がった。主要指数ではナスダック総合が3%を超える下落。S&P総合500種は1900を割り込み、終値で昨年9月以来の安値を付けた。
外為市場ではドル/円も117円台まで円高が進行。またシカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は大取終値比490円安の1万7210円を付けている。東京市場ではこの水準が意識され、水準を大きく切り下げてのスタートとなるとみられている。
中国株の急落や地政学リスク、下げ止まらない原油相場など、年初から悪材料が重なり、投資家心理が悪化している。売り一巡後も積極的な買いは手控えられるとみられており、日本株は軟調な地合いを継続しそうだ。「多くのテクニカル指標が売られ過ぎのところに来ているが、ネガティブな材料には過敏に反応しやすい。相場が落ち着かないことには反騰も難しい」(安藤証券投資情報室長の横山貢氏)という。
国内では寄り付き前に、11月の機械受注が発表される。ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、予測中央値(船舶・電力を除く民需)は前月比7.9%減。3カ月ぶりの減少となりそうだ。市場予想を下回る内容となった際には売り材料とされる懸念もある。12月企業物価指数(日銀)も公表される。
海外では英中銀金融政策委員会が予定されているほか、米12月輸出入物価などの発表も控えている。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均.N225 17715.63 20952.71 16592.57
-76.98 2015年6月24日 2015年1月16日
シカゴ日経平均先物3月限 17210(円建て)
*内容を追加します。
長田善行
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