[東京 13日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発した。注目されていた前週末の米消費者物価指数(CPI)発表後の米株市場の上昇が好感され、幅広く物色される展開となった。
買いが一巡した後は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあって積極的な売り買いはみられず、後半は見送りムードが強く小動きに終始した。
米国株式市場は主要3株価指数がいずれも上昇し、S&P総合500種が終値ベースの過去最高値を更新。米CPI発表後の米金融市場に大きな混乱はなく日本株にも安心感が広がり、上値追いの展開となった。
ただ、週半ばにFOMCを控えているため買い一巡後は上値追いに慎重となり、その後は高値圏でのもみあいに終始。物色面においても、大きな方向性を示す動きは感じられなかった。
市場では「きょう発表された日銀短観も厳しい内容ではなく、先週末に軟化した地合いを引き継ぐことはなかった。FOMCを控えているため、目先は大きなポジションを取りにくいだろう」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との声が聞かれる。
TOPIXは0.13ポイント高。東証1部の売買代金は2兆2225億5400万円と細り気味となっている。東証33業種では、海運業、保険業、その他金融などが上昇し、輸送用機器、不動産業、サービス業などが値下がりした。
個別では、川崎汽船が商いを伴い上昇したほか、ファーストリテイリングも大幅上昇。半面、トヨタ自動車がさえない。
東証1部の騰落数は、値上がり918銘柄に対し、値下がりが1144銘柄、変わらずが121銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28640.49 +202.72 28705.26 28593.45
─28793.32
TOPIX 1978.13 +2.65 1991.47 1976.82
─1993.44
東証出来高(万株) 95579 東証売買代金(億円) 22225.54
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