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日経平均は続伸、米株高を好感 好決算銘柄の物色も支え

 11月8日 東京株式市場で日経平均は、前営業日比344円47銭高の2万7872円11銭と、続伸して取引を終えた。2020年10月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比344円47銭高の2万7872円11銭と、続伸して取引を終えた。前日の米国市場がねじれ議会への思惑から株高となった流れを引き継いで終日堅調で、一時2万7900円台半ばと9月半ば以来の水準まで上昇した。好決算銘柄への物色も相場を押し上げた。

前日の米株市場は、中間選挙後に株価が上昇するアノマリーが意識され主要3指数がそろって上昇した。日経平均は190円高としっかりでスタートし、徐々に上げ幅を広げ前日比約410円高の2万7943円27銭の高値を付けた。

値がさ株の一角が買われたほか、米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇した流れで半導体関連株が堅調だった。国内企業の決算発表が終盤戦に入り、好決算銘柄の物色も活発になった。

米中間選挙を巡っては、大統領の出身政党と多数派政党が異なる「ねじれ議会」となれば、インフレにつながり得る大型の財政支出や増税が難しくなり、株価にプラスとの思惑が出ている。T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー・浪岡宏氏は「政治のバランスが保たれることが市場に好感されているのではないか」とみている。

ただ、株価の堅調さを保つかは10日公表の米消費者物価指数(CPI)の内容次第との声も多い。「物価上昇の勢いが落ち着いていることが確認されれば、株高の流れは続きやすい」(浪岡氏)といい、「日経平均は2万8000円を試す展開となりそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との指摘もあった。

TOPIXは1.21%高の1957.56ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は3兆3237億2200万円だった。東証プライム市場指数は1.21%高の1007.35ポイント。東証33業種では、その他金融業、陸運業、倉庫・運輸関連業以外の30業種が値上がり。海運業、鉱業、保険業が特に堅調だった。

個別では、好決算を発表したヤマハ発動機、レオパレス21が堅調。値がさのソフトバンクグループ、東京エレクトロンもしっかり。

一方、オリックスは2%超安と軟調だった。前日に、2022年4―9月期の連結業績純利益が前年同期比17%減の1217億円だったと発表し、失望感から売りが優勢となった。

プライム市場の騰落数は、値上がり1431銘柄(77%)に対し、値下がりが335銘柄(18%)、変わらずが71銘柄(3%)だった。

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