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午前の日経平均は続伸、米金融引き締め鈍化の期待が支え

午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比226円47銭高の2万7201円37銭と、続伸した。写真は東証、2020年10月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 25日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比226円47銭高の2万7201円37銭と、続伸した。先々の米金融政策について、米連邦準備理事会(FRB)が引き締めペースを鈍化させるのではないかとの期待感が投資家心理を支えた。日経平均は底堅く推移した一方、上昇一服後は材料難でもみ合いとなった。

前日の米株市場では、主要3指数がそろって上昇した。日本株も米株高を好感する形で寄り付きからしっかりしたスタートとなり、徐々に上げ幅を拡大。一時、前営業日比約260円高の2万7243円34銭まで上昇した。買い一巡後は一進一退の値動きとなった。

物色動向としては、値がさ株の一角がしっかりで、決算など個別材料を手掛かりにした売り買いもみられた。

市場では今後、FRBの利上げペースが鈍化していくのではないか、との期待が高まっており、相場を支えているとの声が聞かれる。また、「決算発表が本格化していく中で、業績への期待もあるのではないか」(国内証券・ストラテジスト)という。

一方で、米金融政策動向を巡っては「当局から利上げ抑制に関する声が出ているのは事実だが、米国のインフレがピークアウトしたというような指標はまだ出ていない」(アイザワ証券の市場情報部情報二課・横山泰史氏)との指摘もある。横山氏は、市場の期待先行で株価が押し上げられているとし、「先々の経済統計を見極める必要がある」と話した。

TOPIXは0.87%高の1903.54ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆4433億3200万円だった。東証33業種では、全業種が値上がり。石油・石炭製品、海運業、ゴム製品などが値上がり率上位に入った。

個別では、日本電産が大幅続伸し4.7%高。同社が24日に発表した7─9月期決算(国際会計基準)は連結営業利益が前年同期比15.9%増の517億円となり、好感する動きが先行した。

前日に好業績を発表した中外製薬は3.1%安と軟調。日経平均を11円ほど押し下げた。材料出尽くし感で売りが先行したとの見方が出ていた。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1400銘柄(76%)、値下がりが377銘柄(20%)、変わらずが60銘柄(3%)だった。

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