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午前の日経平均は急反発、米インフレ鈍化を好感 グロース株高い

11日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比754円65銭高の2万8200円75銭と、急反発した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 11日 ロイター] - 11日午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比754円65銭高の2万8200円75銭と、急反発した。インフレの伸び鈍化を示す消費者物価指数(CPI)の発表を受けて米株高となった流れを引き継いで買いが先行し、心理的節目2万8000円を9月14日以来2カ月ぶりに回復した。

日経平均は急反発で寄り付いた後も、徐々に上値を伸ばした。一時、前営業日比883円44銭高の2万8329円54銭の高値を付けた。

米長期金利の低下を受けて値がさの半導体関連や電子部品といったハイテク株、グロース(成長)株が大幅に上昇し、指数をけん引した。ドル安/円高となる中でも、自動車などの輸出関連株は堅調な推移となった。

今回の米CPIの結果を受け、市場では「下値は切り上がり、中心レンジは2万7000円─2万9000円にシフトしたのではないか」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との見方が出ていた。

TOPIXグロース指数の2.9%高に対し、同バリュー指数は0.8%高となり、グロース株優位の展開だった。

金融株はさえず、銀行株は小安い。国内や中国での新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念され、百貨店や空運、陸運といった経済再開(リオープン)関連株は軟調な銘柄が目立った。

TOPIXは1.9%高の1973.52ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆7742億1000万円だった。東証33業種では、値上がりは電気機器やサービス業、化学工業など25業種で、値下がりは空運業や水産・農林業、陸運業など8業種だった。

東京エレクトロンやエムスリーが大幅高。トヨタ自動車は堅調だった。ソフトバンクグループは一時、年初来高値を更新した。一方、ANA HLDGやみずほFGは軟調。ニコンは大幅安だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1222銘柄(66%)、値下がりは549銘柄(29%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。

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