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午前の日経平均は反落、米利上げ継続の懸念が重し 円安は支え

午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比159円08銭安の2万7537円36銭と、反落した。写真は東証、2020年10月撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 17日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比159円08銭安の2万7537円36銭と、反落した。米国の利上げ継続への警戒感から米株安となったことを嫌気する動きが先行した。一方、為替がドル高/円安に振れて相場の支えになり、売り一巡後は下げ渋った。

日経平均は200円超安でスタートした。米国市場で、予想以上に強い米卸売物価指数(PPI)や米連邦準備理事会(FRB)高官のタカ派発言を受けて利上げ継続などの観測が高まり株安となったことを嫌気する動きが先行した。

米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の下落を受けて半導体関連株が軟調だった一方、前日に値動きがさえなかった銀行株は小じっかりだった。

朝方の売り一巡後は、ドルが134円台へと徐々に上昇する中、下値では押し目買いも入って下げ渋った。輸送用機器など輸出関連株の一角は、ドル高/円安に連れて下げ幅を縮める場面もあった。

米金利の先高警戒感はくすぶるが、「米金利が上昇しても、円安なら日本株はさほど下げない。目先はレンジをキープした値動きになりそうだ」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との見方が聞かれた。

TOPIXは0.44%安の1992.20ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆3535億3600万円だった。東証33業種では、値上がりはゴム製品や鉄鋼、水産・農林業など12業種で、値下がりは鉱業や電気機器、精密機器など21業種だった。

決算が好感されたブリヂストンや、三菱ケミカルグループが堅調。トレンドマイクロはしっかりだった。一方、東京エレクトロンは軟調。エムスリーは昨年来安値を更新した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが560銘柄(30%)、値下がりは1191銘柄(64%)、変わらずは82銘柄(4%)だった。

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