[東京 12日 ロイター] - <12:50> 日経平均は安値圏、米長期金利上昇で手掛けにくさも 日経平均は、後場入り後もきょうの安値圏で推移している。米CPIの発表を控える 中、市場では「3月半ば以降の反騰相場で買えた投資家の利益確定売りが重しとなる一方 、米長期金利が上昇基調にある中で積極的には手掛けにくい状況」(国内証券)との声が 聞かれる。 米10年債利回りは約3年ぶりとなる高水準の2.82%に上昇。足元の日経平均は 、3月9日安値から同25日高値の半値押し(2万6510円27銭)を下回っており「 反発力は弱い」(同)との見方が出ている。 <11:46> 前場の日経平均は続落、米引き締めや中国での感染拡大を警戒 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比365円55銭安の2万6455円9 7銭と、続落して午前の取引を終えた。米株安を受けて安く始まった後も、徐々に下げ幅 を拡大した。米国での金融引き締めや中国での新型コロナウィルス感染拡大への警戒感が 重しになった。 日経平均は、米株安が重しとなって200円超安でスタート。その後も次第に下げ幅 を広げ、一時413円68銭安の2万6407円84銭に下落した。 前日の米国市場では、主要株価3指数がいずれもマイナス圏に大きく沈み、ハイテク 株の比重が大きいナスダック総合は2.2%安で取引を終えた。債券利回りの上昇が成長 株の重しとなった。 米国で3月消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、米国での金融引き締めへの 懸念から積極的な買いが手控えられたほか、中国での新型コロナ感染拡大による景気減速 への警戒感が重しとなった。半導体関連や電子部品などのハイテク株や、高PER(株価 収益率)株、中国関連株など幅広く売られた。 市場では「需給的には新年度に入ってきているので待機資金もありそうだが、5月の 米連邦公開市場委員会(FOMC)が日本の大型連休に重なることもあり、4月中はより 慎重なスタンスになりやすいのではないか」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージ ャー)との声が聞かれた。 TOPIXは1.14%安の1868.06ポイントで午前の取引を終了。東証プラ イム市場の売買代金は1兆2970億1900万円だった。東証33業種では、値下がり は海運業や精密機器、医薬品など28業種。値上がりは空運業やパルプ・紙、その他 金 融業など5業種だった。 中国関連と目されるファーストリテイリングやファナックなどが下 落。リクルートホールディングス、アドバンテストも弱かった。自己株 処分が嫌気されたブックオフグループホールディングスが大きく下げた一方、ロ ーツェは決算が好感されて大幅に上昇するなど個別物色もみられた。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが317銘柄(17%)、値下がりは146 2銘柄(79%)、変わらずは60銘柄(3%)だった。 <10:47> 日経平均は300円超安に下げ幅拡大、米CPIに警戒感 日経平均は300円超安に下げ幅を拡大している。きょうは米国で3月消費者物価指 数(CPI)の発表を控えており「投資家は慎重姿勢を強めているようだ」(国内証券) との声が聞かれる。 米CPIを巡っては、3月に原油価格が高値を付けていることから「強い数字の織り 込みはかなり進んできた」(別の国内証券)との見方がある一方、米連邦準備理事会(F RB)がタカ派姿勢を強める中で「イベントを通過しても引き締めへの市場の懸念が一服 するかは不透明」(国内運用会社)との警戒感も根強い。 東証33業種では29業種が下落で、値下がり率上位には海運業や鉱業、医薬品が並 ぶ。値上がりは空運業やパルプ・紙、水産・農林業など4業種。東証プライム市場の騰落 数は、値上がりが347銘柄(18%)、値下がりは1431銘柄(77%)、変わらず は61銘柄(3%)。 <10:05> 下値探る展開、テクニカル面は正念場 半値押し巡る攻防に 日経平均は下値を探る展開。新たな買い材料が見たらないため、海外要因に左右され やすい。テクニカル面では「日経平均の下値の目安となっていた25日移動平均線(2万 6811円43銭=11日)を割り込み、正念場となっている」(国内証券)という。 さらに下押したため、次の目安としては、3月9日安値2万4681円74銭から同 25日高値2万8338円81銭まで上げた幅の半値押し(2万6510円27銭)が意 識され、その攻防戦となってきた。 <09:05> 日経平均は続落、米国株安を嫌気し主力中心に幅広い売り 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比214円65銭安の2万6606 円87銭と、続落してスタートした。前日の米国株式市場が下落したことが嫌気され、主 力株を中心に幅広く売られている。 米株市場ではハイテク株の下げが目立っていただけに、日本株も東京エレクトロン<8 035.T>など半導体関連株が下落、全体の上値を重くする要因となった。 <08:20> 寄り前の板状況、ローツェは買い優勢 ブックオフは売り優勢 東証プライム市場の寄り前の板状況では、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘柄群 は以下の通り。 買い優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気配 売気配 終値 率 配 1 ローツェ 27% 13,970 13,970 13,970 10,970 2 インテージHLDG 14% 1,848 1,847 1,848 1,621 3 東プレ 10% 1,180 1,180 1,180 1,071 4 東海理化電機製作所 9% 1,520 1,520 1,520 1,397 5 マツオカコーポレーション <3611. 8% 1,191 1,191 1,191 1,102 T> 6 ネクソン 8% 3,148 3,145 3,150 2,919 7 アバント 8% 1,348 1,347 1,348 1,250 8 アルトナー 8% 920 919 920 854 9 兼松サステック 7% 1,775 1,775 1,775 1,654 10 EIZO 7% 3,698 3,695 3,700 3,455 売り優勢 銘柄名 騰落率 MID気 買気配 売気配 終値 配 1 ブックオフグループHLDG <927 -24% 928 928 928 1,228 8.T> 2 黒谷 -20% 605 605 605 755 3 ピアラ -20% 834 833 834 1,039 4 ワールドHLDG -11% 2,101 2,101 2,101 2,374 5 スズケン -11% 3,300 3,300 3,300 3,725 6 デジタルハーツHLDG -10% 1,511 1,511 1,511 1,685 7 アズワン -10% 6,240 6,240 6,240 6,930 8 富士通 -10% 16,710 16,710 16,710 18,485 9 福田組 -8% 4,125 4,125 4,125 4,470 10 理研計器 -8% 4,205 4,205 4,205 4,550 (
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