[東京 6日 ロイター] - <12:50> 日経平均は下げ幅縮小、5日線を回復 米株先のプラス推移が支え 日経平均は後場に入り前引け時点に比べ下げ幅を縮小している。2万7900円付近 を通る5日移動平均線を回復した。米主要株価3指数の先物がいずれもプラスとなってお り、投資家心理を支えている。トヨタ自動車 は一時プラスに転じた。日経平均の 株価収益率(PER)は3日時点で13.57倍となっており、「割安感が出てきている 」(国内証券)との見方が聞かれる。 焦点となるのは引き続き、米金融政策とオミクロン株を巡る動き。目先では、10日 に発表される11月米消費者物価指数(CPI)や14─15日に開催される連邦公開市 場委員会(FOMC)、オミクロン株の続報に関心が寄せられる。 市場では「弱い米CPIや、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派色の和らぎ、オミ クロン株が重症化しないとの見方やワクチン・治療薬の効果が見えてくるようなら、市場 の警戒感は緩和し得る」(国内証券)という。 <11:45> 前場の日経平均は反落、ソフトバンクGの下落が重し 変異株警戒 は継続 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比162円76銭安の2万7866円8 1銭となり、反落した。朝方には小高く始まったが一転、ソフトバンクグループ の下げが重しとなり一時300円超安となった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロ ン株」を巡る警戒感も根強かった。前引けにかけては、米株価3指数の先物がおおむね堅 調に推移する中、下げ渋った。 前週末3日の米国株式市場は、主要な株価3指数が下落した。ナスダック総合が下げ を主導した。11月の米雇用統計が市場予想を下回ったものの、米連邦準備理事会(FR B)による緩和策の縮小ペースが鈍化することはないとの見方が広がったほか、オミクロ ン株が警戒された。 日経平均は前営業日比で小高く続伸でスタートしたが、直後に一転、主力株を中心に 売り優勢の展開となり、前週末比300円超安へと下げを速めた。市場では「値ごろ感か ら買いで始まったものの、ソフトバンクGが下げる中で短期勢による先物のショートが強 まり、下げ足が速まった」(国内証券)との見方が出ていた。ソフトバンクGは1銘柄で 日経平均を約86円押し下げた。 日経平均は一時2万7700円を下回ったが、時間外取引で米株先物が堅調に推移し たことも投資家心理の支えとなり、前引けにかけて下げ渋った。 市場では「不透明感はつきまとうが、日本株はさらに下値を追う材料があるわけでな い。オミクロン株の経済影響が大きくないとの見方になれば、株価収益率(PER)の水 準から安いとみることができる」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本 部長)との声が聞かれた。 TOPIXは0.48%安で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆2694 億7400万円だった。東証33業種では、情報・通信業、サービス業、医薬品など16 業種が値下がりした一方、鉱業、海運業、鉄鋼など17業種が上昇した。 ソフトバンクG株は、保有するアリババ株の軟調な動きや、傘下の英半導体設計アー ムのエヌビディアへの売却計画の不透明感などの環境悪化に加え、足元で需給の悪化も意 識されており、上値の重い展開が続いている。 トヨタ自動車 は小幅安、ソニーグループ はさえなかった。半導体製 造装置関連は、東京エレクトロン が小幅高な一方、アドバンテスト やレ ーザーテック がマイナスと、まちまち。川崎汽船 やINPEX は買われた。 東証1部の騰落数は、値上がりが1071銘柄(49%)、値下がりが993銘柄( 45%)、変わらずが120銘柄(5%)だった。 <11:02> 日経平均は下げ幅縮小、2万7000円台後半で値固めか 日経平均は朝方の下落から下げ幅を縮小し2万7800円半ばで推移している。市場 では、朝方の値動きについて「値ごろ感から買いで始まったものの、ソフトバンクグルー プ が下げる中で短期勢による先物のショートが強まり、下げ足が速まった」(国 内証券)との見方が出ている。 オミクロン株への警戒感は根強いが、日本株は企業業績の面から割安感も意識され、 目先は「2万7000円代後半での値固めとなりそう」(別の国内証券)との声が聞かれ る。 東証1部の値上がり銘柄数は午前11時時点で1062(48%)、値下がりは99 2(45%)と拮抗している。ソフトバンクGは、足元でやや持ち直しているが、1銘柄 で指数を約90円押し下げている。 トヨタ自動車 やホンダ は小幅安、ソニーグループ はさえな い。半導体製造装置関連は、東京エレクトロン が小幅高な一方、アドバンテスト やレーザーテック がマイナスと、まちまち。 米主要株価3指数の先物は、ダウとS&Pが小高く、ナスダックは横ばい圏で推移し ている。 <10:15> 日経平均は安値もみあい、ソフトバンクGの下げが重しに 日経平均は安値もみあい。引き続き、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロ ン株」への警戒感が強く、上値が重い展開となっている。ただ、時間外取引で米株先物が 堅調に推移していることから、徐々に下げ渋る動きとなった。 市場では「ソフトバンクグループ が下げ止まらないことが重しになっている 。地合いの好転には同社の反転が必要だ」(国内証券)との声が聞かれた。 <09:15> 日経平均は大幅安、続伸して始まった後に下値模索の動き 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比40円39銭高の2万8069円 96銭となり、続伸してスタート。ただ、その後は、主力株を中心に売り優勢の展開に変 わり、下値模索の動きとなっている。前週末比300円を超す下落となった。 個別では、ソフトバンクグループ が下げ止まらない。売り気配で始まり、同 社の弱い動きが全体の重しとなっている。 <08:45> 寄り前の板状況、東エレクやソフトバンクGが売り優勢 市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車 、ソニーグループ<6 758.T>が買い優勢、ホンダ 、キヤノン が売り優勢。東京エレクトロン<8 035.T>、ソフトバンクグループ 、指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9 983.T>なども売り優勢となっている。 東証第1部出来高上位50銘柄 東証第1部値上がり率上位50銘柄 東証第1部値下がり率上位50銘柄 日経225先物 SGX日経225先物 TOPIX先物 日経225オプション 株式関連指標の索引ページ 関連アプリ:インデックスムーバー(リフィニティブEIKON検索ボックスで“IMO”と 入力) (
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