[東京 30日 ロイター] - <14:04> 日経平均600円超高、米株休場「持ち越しリスク少ない」とも 日経平均は後場も徐々に上値を伸ばし、一時600円超高となった。その後も高値水 準でのもみあいとなっている。米株先物や中国株の堅調な推移が、相場を支援している。 きょうは米国市場が休場となる中で、午後は模様眺めが強まりやすいとの見方がある 一方で「普段より持ち越すリスクが少ない」(国内証券)との声も聞かれた。 業種別で前引け時点に比べると、非鉄金属や不動産業、繊維業、輸送用機器などの上 げ幅拡大が目立つ一方、海運業は下げ幅を拡大している。 <12:55> 午後の日経平均は高値もみあい、6月の好需給見越し買い戻しも 後場の日経平均は高値もみあい。前場の高値を上回る場面など、強い基調を保ってい る。今晩の米国株式市場は休場で「後半は伸び悩む可能性がある」(国内証券)との声が 聞かれるが、今のところそうした雰囲気は感じられない。時間外取引で米株先物が上昇し ていることも、上げ要因となっている。 市場では「月末で利益確定売りが出やすいが、6月に入るとボーナスシーズンや配当 金の再投資などの期待材料が多い。そのため、好需給を見越して買い戻しが活発化してい るようだ」(国内証券)との声が聞かれた。 <11:40> 前場の日経平均は大幅続伸、米株高受け2万7000円大きく上回る 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比527円67銭高の2万7309円3 5銭と、大幅続伸した。先週末の米国株式市場が大幅高となったことを受け、幅広く物色 されて上昇。戻りの関門として意識された2万7000円を大きく上回った。 前週末27日に米国株式市場は大幅続伸。インフレ鈍化と底堅い消費支出を示す統計 を受け、米連邦準備理事会(FRB)が景気後退を回避しつつ、金融引き締めを進めるこ とが可能という楽観的な見方が広がった。 これを受けて日本株は幅広く買われてスタート。前週末の米株市場では、大型ハイテ ク株などグロース系銘柄がしっかりだったことを受けて、半導体関連株をはじめ指数寄与 度が大きい値がさのハイテク株が物色され、指数を押し上げる格好となっている。 日経平均は500円を超す大幅上昇となり、その結果、上値抵抗線として意識されて いた2万7000円を大きく上回った。3回トライしながら突破できなかった大台をクリ アしたことで、テクニカル面では底打ち期待を膨らませた。 一方、相場の環境面では中国のロックダウンについて「上海市当局が6月1日から規 制解除の方針を示したことが注目され、株式市場の好材料になりそうだ」(野村証券・ス トラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれる。 30日はメモリアルデーのため、米国株式市場は休場となる。そのため「月末月初で 経済統計が多数明らかになることとともに見送り要因となり、後場に日経平均は伸び悩む 可能性がある」(雨宮総研代表の雨宮京子氏)という。ただ、それでも時間外取引で米株 先物が堅調に推移しており、安心感を誘ったとの指摘もあった。 TOPIXは1.74%高で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆 6434億3200万円だった。東証33業種では、サービス業、電気機器、機械など3 0業種が値上がりとなっている。 個別では、任天堂、キーエンスなど値がさ株が上値追いとなったほ か、トヨタ自動車など主力銘柄に堅調なものが目立つ。ソフトバンクグループ<9 984.T>が高い。半面、日本郵船は軟調に推移した。 プライム市場の騰落数は、値上がり1644銘柄(89%)に対し、値下がりが15 5銘柄(8%)、変わらずが37銘柄(2%)だった。 <10:55> 日経平均は上値追い、テクニカル面が一段と改善 日経平均は上値を追う展開で、一時、前営業日比で500円を超す上昇を記録した。 これまで心理的な節目として意識されていた2万7000円台を大きく上回るなど、テク ニカル面の一段の改善が示されている。 市場では「2万7000円を突破した格好となったことで、底入れ期待が一段と膨ら んできた。4月21日の戻り高値2万7580円64銭を更新できるか否かが、次の注目 点になる」(国内証券)との声が聞かれた。 30日の米ニューヨーク株式市場は休場となるものの、時間外取引で米株先物が堅調 に推移しており、それも買い安心感を誘っている。 <10:15> 日経平均は450円超高、米景気減速懸念が後退 日経平均は上げ幅を拡大し、前営業日比450円超高の2万7200円台での推移と なっている。市場では「米国での過度な景気減速懸念が後退し、下値を切り上げている。 企業業績への不透明感も払拭されつつある」(国内証券)との声が聞かれる。 米商務省が27日発表した4月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年同月比6 .3%上昇。前月比では0.2%上昇と、3月の0.9%上昇から減速し、2020年1 1月以来、最小の伸びにとどまる結果となった。 東証33業種では、サービス業、機械、電気機器、精密機器などの30業種が値上が り。海運業、保険業、電気・ガス業の3業種は値下がりとなっている。 <09:15> 寄り付きの日経平均は続伸、米株高の流れ引き継ぐ 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比311円14銭高の2万7092 円82銭と続伸した。その後は2万7100円台でのもみあいとなっている。前週末の米 株高の流れを引き継いだ。 TOPIXは同1%高の1905ポイント近辺。東証33業種では、機械、サービス 業、精密機器、電気機器などの28業種が値上がり。海運業、電気・ガス業、保険などが 値下がりとなっている。 <08:20> 寄り前の板状況、ネクソンが買い優勢 ビーエンジは売り優勢 東証プライム市場の寄 り前の板状況では、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘 柄群は以下の通り。 買い優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気 売気 終値 率 配 配 配 1 ネクソン 22% 3,865 3,865 3,865 3,165 2 デジタル・インフォメーション <3916.T 20% 1,679 1,678 1,679 1,394 > 3 オカムラ 18% 1,300 1,299 1,300 1,103 4 乃村工藝社 17% 1,048 1,048 1,048 898 5 デサント 16% 2,660 2,660 2,660 2,285 6 大日精化工業 16% 2,100 2,099 2,100 1,813 7 ニイタカ 16% 2,547 2,547 2,547 2,202 8 日鉄鉱業 14% 6,685 6,680 6,690 5,840 9 ニッコンHLDG 14% 2,270 2,269 2,270 1,994 10 マックス 13% 1,742 1,741 1,742 1,536 売り優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気 売気 終値 率 配 配 配 1 ビジネスエンジニアリング -51% 1,986 1,985 1,986 4,045 2 ライク -25% 1,543 1,543 1,543 2,069 3 住江織物 -23% 1,426 1,426 1,426 1,861 4 タツモ -23% 1,023 1,023 1,023 1,323 5 タマホーム -22% 2,121 2,120 2,121 2,736 6 ファルコHLDG -20% 1,760 1,760 1,760 2,201 7 マーキュリアHLDG -16% 516 516 516 616 8 日本冶金工業 -10% 2,028 2,027 2,028 2,260 9 Hamee -9% 1,066 1,065 1,066 1,175 10 マーケットエンタープライズ -7% 895 894 895 967 (
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