[東京 6日 ロイター] - <13:12> 日経平均は下げ渋り、米欧の経済指標に関心 後場入り後の日経平均は下げ渋っている。市場では「昼休み時間の日経平均先物が午 前の安値を下回らずに推移し、いったん買い戻された」(国内証券)との声が聞かれる。 時間外取引の米株先物も下げを深めていないことも、下支えになっているようだ。 世界景気後退への警戒感がある中、主要国での重要指標などの発表を控え「基本的に 模様眺め」(別の国内証券)という。各指標が市場予想を大きく下振れれるようなら株売 りが強まりかねないとの警戒感が聞かれる。 きょうは米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月14─15日開催分)や 米6月ISM非製造業景気指数、独5月鉱工業受注、ユーロ圏5月小売売上高などの経済 指標発表が予定されている。 <11:50> 前場の日経平均は反落、世界景気懸念が重し 戻り歩調が巻き戻し 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比333円61銭安の2万6089円8 6銭と、反落した。日本を除く主要国の中銀による金融引き締めと、世界景気後退への警 戒感が引き続き相場の重しになった。需給悪化への警戒感もあり、前日までの戻り歩調が 巻き戻された。 連休明けの米国株はまちまちとなる中、日経平均は安く寄り付いた後、徐々に下げ幅 を拡大して一時、前営業日比372円28銭安の2万6051円19銭に下落した。 世界景気後退への懸念は根強く、ディフェンシブ株が底堅い動きとなった一方、景気 敏感株が売られた。新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒される中国株が軟調となった ことも、投資家心理の重しになった。 米長期金利の低下基調を受けてグロース(成長)株の一角が買われた。米国市場でW TI原油価格が大幅下落となる中、エネルギー関連は軟調。国内の感染再拡大が警戒され 、内需株は振るわなかった。 市場では「FOMC議事要旨などのイベントを控える中、需給悪化要因も意識されて おり、前日までの戻り歩調の反動が出やすかった」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グ ループ次長)との声が聞かれた。上場投資信託(ETF)の決算が週末に集中することか ら、分配金の捻出売りへの警戒感が出ている。 TOPIXは1.37%安の1853.41ポイントで午前の取引を終了。東証プラ イム市場の売買代金は1兆5812億8300万円だった。東証33業種では、値上がり は精密機器や医薬品、情報・通信業など3業種で、値下がりは鉱業や石油・石炭製品、電 気・ガス業など30業種だった。 エムスリーやエーザイ、ウエルシアホールディングスが大 幅高となった一方、INPEXや東京電力ホールディングスは軟調だっ た。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが431銘柄(23%)、値下がりは135 7銘柄(73%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。 <11:10> 日経平均は下げ幅拡大、FOMC議事要旨などへの警戒感も 日経平均は下げ幅を拡大した。一時372円28銭安の2万6051円19銭に下落 した。足元では下げ渋っている。 市場では「米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨やISM非製造業景気指数な どの発表を控えて手掛けにくい」(国内証券)との声が聞かれる。一方、心理的節目の2 万6000円付近では押し目買いが支えになるとみられている。 新型コロナの感染再拡大が警戒される中国株は軟調。時間外取引の米株先物は横ばい 圏での推移となっている。 東証33業種では、値上がりは精密機器や医薬品、情報・通信業など4業種で、値下 がりは鉱業や石油・石炭製品、電気・ガス業など29業種となっている。 <10:00> 日経平均は戻り歩調、ディフェンシブ銘柄が下支え 日経平均は戻り歩調となっている。朝方は2万6100円台前半まで下落したが、現 時点では2万6200円台半ばで推移。景気敏感株が売られる一方、医薬品、食料品など のディフェンシブ銘柄が買われ、これが下支え要因になっているという。 景気敏感株に関しては「米長期金利の下落で景気減速懸念が一段と強くなっているこ とが軟化する背景にある」(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)との指摘がある。 一方、時間外取引で米株先物がプラス圏に浮上しており、日経平均の戻りを後押しす る可能性があるとの見方も出ていた。 <09:05> 日経平均は反落、需給悪化の思惑から買い手控えムードに 寄り付きの東京株式市場で、日経平均は前営業日比233円07銭安の2万6190 円40銭と、反落してスタート。相場の方向感が定まらない中、8日にETF分配金の捻 出売りが出るといった需給悪化の思惑から、買い手控えムードが強くなっているという。 市場では、この換金売りの規模は約8000億円に達するとの試算もある。 また、新型コロナウイルスの感染者数の増加が懸念されており、これも上値を抑える 要因になっている。これまで物色されてきた、電鉄株、百貨店株などリオープン(経済再 開)銘柄の上値を抑える要因になりそうだ。個別では、任天堂、ファーストリテ イリングなど値がさ株の下落が目立つ。 <08:20> 寄り前の板状況、上組は買い優勢 KHネオケムは売り優勢 東証プライム市場の寄り前の板状況では、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘柄群 は以下の通り。 買い優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気配 売気配 終値 率 配 1 上組 19% 3,135 3,135 3,135 2,635 2 東亜建設工業 19% 2,979 2,979 2,979 2,505 3 リズム 18% 1,899 1,899 1,899 1,613 4 ラクト・ジャパン 17% 2,435 2,435 2,435 2,078 5 日本パーカライジング <4095 17% 1,055 1,055 1,055 905 .T> 6 キューブシステム 16% 1,060 1,059 1,060 911 7 森永製菓 16% 5,090 5,090 5,090 4,385 8 太平洋工業 15% 1,200 1,199 1,200 1,042 9 ニッパツ 15% 1,000 999 1,000 869 10 矢作建設工業 11% 850 849 850 768 売り優勢 銘柄名 騰落 MID気 買気配 売気配 終値 率 配 1 KHネオケム -20% 1,986 1,986 1,986 2,486 2 INPEX -12% 1,301 1,300 1,301 1,482 3 石油資源開発 -11% 2,951 2,950 2,951 3,315 4 エスプール -10% 1,051 1,051 1,051 1,173 5 トレンドマイクロ -9% 6,400 6,400 6,400 7,010 6 東芝テック -8% 3,945 3,945 3,945 4,270 7 長谷川香料 -8% 2,621 2,621 2,621 2,834 8 第一三共 -7% 3,219 3,218 3,219 3,459 9 ユニ・チャーム -7% 4,321 4,320 4,321 4,631 10 SG HLDG -7% 2,169 2,169 2,169 2,321 (
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