[東京 19日 ロイター] - <12:50> 後場も高値もみ合い、2万7000円を戻りの壁として意識 後場に入ってからも日経平均は高値もみ合い。2万6900円台で推移している。市 場では「2万7000円が戻りの壁になっているようだ。ここを突破するには新たな材料 が欲しいところだ」(国内証券)との声が聞かれた。 物色面では、米金融政策について過度な警戒感が後退したことで、グロース系の銘柄 が堅調に推移しているものの「グロース株の中にはまだまだ仮需の整理が完了していない 銘柄が多い」(別の国内証券)との指摘もあり、需給面では重い展開を想定する関係者も いる。一方、きょうはディフェンシブ系の銘柄がさえない。 <11:40> 前場の日経平均は続伸、米引き締め懸念後退し安心感 上値は重い 19日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比188円90銭高の2万697 7円37銭と、続伸した。米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めに対する過度な懸 念が後退したことが安心感を誘い、幅広い業種に買いが入って一時2万7000円を回復 した。ただ、テクニカル面で上値の重さが意識され、中盤から伸び悩み気味となっている 。 前日の米株市場は反落したが、日本株は前週の好地合いを引き継いでしっかりでスタ ート。ただ、上値を買い上がるだけの材料が見当たらず一巡後は伸び悩み、指数は一進一 退の展開となった。 テクニカル面では6月28日と7月11日に付けた高値2万7062円が、ダブルト ップの強力な節目として意識されている。午前の取引での株価上昇はこの直前で止まって おり「この戻りの節目を意識する形で、戻り売りが活発化するようだ」(国内証券)とい う。 一方、米国企業の決算発表が注目されるほか、国内企業も決算発表シーズンを迎える ため模様眺めムードにもなりやすい。「目先は米テスラなどの決算を見極めたい」(別の 国内証券)との声が聞かれた。 市場では「市場の関心は米金融引き締めから、徐々に個々の決算に関心が移っている ようだ。そうなると、地合いが好転しても全面高になりにくい。全体をかさ上げするよう な主力企業の好決算が待たれる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との見方もある 。 TOPIXは0.49%高で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆 2590億8400万円だった。東証33業種では、鉱業、海運業などが上昇し、医薬品 なでディフェンシブセクターがさえない。 個別では、ファーストリテイリングが連日の年初来高値更新となったほか、 東京エレクトロン、日本郵船などもしっかり。半面、東京電力ホールデ ィングス、第一三共などがさえない。 プライム市場の騰落数は、値上がり1046銘柄(56%)に対し、値下がりが71 7銘柄(39%)、変わらずが75銘柄(4%)だった。 <10:55> 日経平均は高値もみあい、節目で足踏み チャートは正念場 日経平均は高値もみあい。2万7000円を若干超えた水準で推移している。テクニ カル面では、6月28日、7月11日の両高値が2万7062円で合致、強力なダブルト ップ天井として意識されているが、その節目を目前に足踏みとなっている。チャート上で は正念場に差し掛かった。 市場では「このダブルトップは強力だが、ここを抜けても今度は2万8250円前後 の水準が強力な節目となり、しばらくは上値が重い状態が続きそうだ」(野村証券・投資 情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれる。 <10:03> 上げ幅縮小、2万7000円回復で利益確定売り優勢 日経平均は上げ幅を縮小し、前営業日比約90円高の2万6800円台後半で推移し ている。寄り付きで心理的節目の2万7000円を回復した後、利益確定売りが優勢とな り、一時、前営業日終値近辺まで上げ幅を縮めた。 米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締めに対する過度の懸念が後退し朝方は買わ れたものの、「今週は日銀の金融政策決定会合を控えているほか、国内企業の決算発表が 本格化するのを前に買いが継続しづらい」(国内証券)とに声が出ている。 目先の日経平均は下値は堅いとみられる一方、「トレンドが上向きになるほど強気な 相場でもない」(同)という。 <09:05> 寄り付きの日経平均は続伸、2万7000円回復 幅広い業種に買い 寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比215円36銭高の2万7003 円83銭と、4日続伸してスタートした。米連邦準備理事会(FRB)による過度な金融 引き締め懸念が後退したことが好感され、幅広い業種で買いが先行している。ただ、上昇 の勢いは弱まっており、寄り付き後は上げ幅を縮めている。 指数寄与度の大きいファーストリテイリングは2%超高。ソフトバンクグル ープが小幅高の一方、東京エレクトロンは小幅安となっている。 東証33業種では、鉱業、海運業、石油・石炭製品など27業種が値上がり。電気・ ガス業、医薬品、その他製品など6業種は値下がりしている。 <08:21> 寄り前の板状況、四国化成工業は買い優勢 セイコーHDは売り優 勢 東証プライム市場の寄り前の板状況では、買い優勢と売り優勢のそれぞれ上位銘柄群 は以下の通り。 買い優勢 銘柄名 騰落 MID気配 買気配 売気配 終値 率 1 四国化成工業 24% 1,553 1,553 1,553 1,253 2 東邦HLDG 23% 2,629 2,629 2,629 2,129 3 三浦工業 22% 3,815 3,815 3,815 3,115 4 スタンレー電気 22% 2,815 2,815 2,815 2,315 5 荒川化学工業 19% 1,200 1,199 1,200 1,008 6 冨士ダイス 15% 777 777 777 677 7 サカイ引越センター 14% 5,630 5,630 5,630 4,925 8 ネクソン 14% 3,248 3,245 3,250 2,845 9 積水化学工業 13% 2,100 2,099 2,100 1,856 10 ベクトル 12% 1,118 1,118 1,118 999 売り優勢 銘柄名 騰落 MID気配 買気配 売気配 終値 率 1 セイコーHLDG -18% 2,246 2,245 2,246 2,745 2 サインポスト -13% 781 780 781 900 3 スペース -13% 790 790 790 904 4 パーソルHLDG -12% 2,360 2,360 2,360 2,670 5 フジ・コーポレーション <7605. -11% 1,119 1,119 1,119 1,259 T> 6 日置電機 -10% 5,765 5,760 5,770 6,410 7 サニーサイドアップグループ <2 -8% 600 600 600 649 180.T> 8 サンデン -7% 233 232 233 251 9 日本毛織 -7% 926 925 926 993 10 デジタルハーツHLDG <3676. -5% 1,713 1,713 1,713 1,807 T> (
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