[東京 30日 ロイター] -
<13:25> 後場の日経平均は小幅安で軟調、円高進行が重しに
後場に入り日経平均は小幅安と、軟調な展開となっている。前場では130円台前半で推移していたドル/円相場が、129円台前半まで下落しており、「急速な円高進行が重しとなっているようだ」(国内運用会社・チーフマーケットストラテジスト)との声が聞かれる。
経済界や学識者でつくる「令和国民会議」(令和臨調)共同代表を務める佐々木毅・元東京大学総長らは30日、政府・日銀が2013年にまとめた共同声明(アコード)の見直しを提言し、「緩和修正の思惑につながったのではないか」(同)という。
個別では、トヨタ自動車、スズキが小幅安、三菱自動車工業が2.9%安と、自動車株が軟調。
一方、個別材料を手掛かりにした物色もみられ、昼休み時間中に自社株買いと記念配当の実施を発表した日本取引所グループは3.4%高と、堅調に推移している。
<11:45> 前場の日経平均は続伸、FOMCや企業決算にらみ値幅は限定
前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比91円19銭高の2万7473円75銭と、続伸した。前週末の米株高を好感し、日本株は底堅い展開となった。ただ、心理的節目の2万7500円が近づくと上値の重さも意識された。米連邦公開市場委員会(FOMC)や日米の企業決算発表を控え、内容を見極めたいとの思惑もあり、値幅は130円程度にとどまった。
日経平均は前週末の終値近辺でスタートした後、一時、100円超高となる場面があった。その後はマイナス圏に沈む場面もみられたが、前場後半にかけては再び買いが優勢となり、底堅く推移した。企業決算を手掛かりにした個別物色がみられたほか、中国による日本人向けのビザ(査証)発給再開が好感され、リオープン(経済再開)関連株が買われた。
今週はFOMC、米ハイテク企業や国内企業の決算発表、米雇用統計など、イベントや経済指標の発表が相次ぐことから、市場では「日経平均は2万7500円を上値めどとして足踏み状態が続いている」(auカブコム証券・マーケットアナリスト、山田勉氏)との声が聞かれる。中でもFOMCへの関心が高く、「利上げ停止のタイミングが何らかの形で示されるか、注目が集まっている」(国内証券・ストラテジスト)という。
auカブコム証券・山田氏は「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はタカ派姿勢を維持しているものの、利上げ停止が近づいていることはたしかで、マーケットは懐疑的」との見方を示した。
TOPIXは0.14%高の1985.42ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆2733億6300万円だった。東証33業種では、化学工業、精密機器、繊維業など19業種が値上がり。一方、鉄鋼、保険業、サービス業など14業種は値下がりした。
個別では、ファナックが4.2%高と急騰し、日経平均を32円ほど押し上げた。同社は27日、1対5の株式分割や見通しの上方修正を発表し、好感された。
半導体関連株は朝方は軟調にスタートしたものの、前場後半にかけては切り返し、東京エレクトロンは0.5%高、アドバンテストは0.2%高となった。米国が求めていた半導体製造装置の対中輸出規制を巡り、日本とオランダが合意したと週末に伝わったことが重しとなっていた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1180銘柄(64%)、値下がりが556銘柄(30%)、変わらずが98銘柄(5%)だった。
<10:30> 日経平均は小幅高で小動き、リオープン関連はしっかり
日経平均は小幅高で小動きの展開で、前営業日比約20円高の2万7400円近辺で推移している。上げ幅は一時、100円を超える場面もあったが、心理的節目の2万7500円が近付くと上値の重さが意識されている。
セクター別では空運業が値上がり率トップで、ANAホールディングスが1%高、日本航空が0.8%高で推移。在日本の中国大使館は29日、日本人向けの渡航ビザ(査証)の発給手続きを同日から再開すると発表し、「空運株の上昇につながったようだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
その他、松屋が3.2%高、資生堂が昨年来高値を更新するなど、リオープン(経済再開)関連株がしっかりとなっている。
<09:05> 日経平均は小幅続伸スタート、米株高が支え 一時マイナスも
寄り付きの東京株式市場で日経平均は、前営業日比2円21銭高の2万7384円77銭と、小幅に続伸してスタートした。インフレの落ち着きが意識される中、利上げ鈍化の思惑を支えに米国市場が株高となったことを受け、買いが先行した。
その後はマイナスに転じる場面もあった。日米の企業決算や週半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて、朝方の取引が一巡した後は模様眺めになりやすいとみられている。
主力株はトヨタ自動車、ソニーグループが横ばい。半導体関連は東京エレクトロンが小安い。指数寄与度の高いファーストリテイリングは小安い一方、ソフトバンクグループは堅調。このほかリクルートHLDGが小高い。
<08:30> 寄り前の板状況、ファーストリテは買い優勢・東エレクは売り優勢
市場関係者によると、寄り前の板状況は、トヨタ自動車、ソニーグループ、NTTが売り買い拮抗。キーエンス、リクルートホールディングス、信越化学工業が買い優勢。
指数寄与度の大きい東京エレクトロンが売り優勢、ファーストリテイリングが買い優勢。
メガバンクでは、三菱UFJフィナンシャル・グループが売り優勢、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループは売り買い拮抗となっている。
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