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午前の日経平均は小幅続落、新規材料待ちで動意薄

20日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比5円80銭安の2万7507円33銭と小幅に続落した。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 20日 ロイター] - 20日午前の東京株式市場で、日経平均は前営業日比5円80銭安の2万7507円33銭と小幅に続落した。前週末の米ハイテク株安が重しとなり日経平均は小幅安で始まったが、徐々に下げ幅を縮小し、下げ渋る展開となった。ただ、米経済を巡る不透明感が意識されているほか、新規材料待ちで明確な方向感はみられず、動意に乏しい動きが続いた。

日経平均は軟調にスタートし、一時、前営業日比約80円安まで下げ幅を広げる場面があった。米ハイテク株安を受けて値がさ株やハイテク株が売られ、相場の重しとなった。その後は次第に下げ幅を縮小し、前場中ごろにプラス転換したが、小幅高の水準で一進一退の値動きが継続。前引けにかけて再びマイナス圏に沈んだ。物色動向としては、内需株や好業績銘柄が買われた。

マーケット参加者の関心は米経済動向に集まっており、足元では堅調な経済指標が相次いでいることから「市場では米経済の着陸に向けて減速が確認されない『ノーランディング』という表現も見られる」(野村証券のエクイティ・マーケット・ストラテジスト・沢田麻希氏)との指摘が聞かれる。

米経済の底堅さは株式市場にとって安心感を与える一方、依然として米インフレが落ち着かず、金融引き締めが長期化するのではないかとの懸念もあり、「株価は上にも下にも動きづらい状況が続いている」(沢田氏)という。

TOPIXは0.24%高の1996.78ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆1472億4500万円だった。東証33業種では、パルプ・紙、ゴム製品、その他金融業など27業種が値上がり。一方、鉱業、海運業、電気機器など6業種は値下がりした。

個別では、前週末に好決算を発表した横浜ゴムが10%高となり、昨年来高値を更新。東証プライム市場の値上がり率第2位に入った。

一方、前週末の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が下落したことが嫌気され、東京エレクトロン、アドバンテストは軟調に推移した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1321銘柄(71%)、値下がりが439銘柄(23%)、変わらずが77銘柄(4%)だった。

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