[東京 6日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、上値の重い展開が見込まれる。前日は米中貿易摩擦を巡る懸念が和らいで米株価が上昇したが、朝方にトランプ米大統領が対中追加関税の検討を指示したと伝わっており、あらためて警戒感がくすぶりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万1400円─2万1700円。
前日の米国株式市場では、ダウ平均株価.DJIやS&P500指数.SPXが3日続伸。米中貿易摩擦を巡る懸念が後退した一方、今後発表される企業決算への期待も高まったもよう。シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は2万1870円、大阪取引所の夜間終値は2万1860円だった。
貿易摩擦は、最終的には現実的な線でまとまるとの見方が有力で、足元の動きも「貿易摩擦への懸念を口実にして売っていた人たちの買い戻し」(日本アジア証券・エクイティ・ストラテジストの清水三津雄氏)とみられている。
もっとも、朝方にはトランプ米大統領が「中国の不公平な報復を踏まえ」1000億ドルの対中追加関税の検討をUSTRに指示と伝わり、日経平均先物が急落した。あらためて市場に警戒感が広がる可能性がある。
主なスケジュールとしては、国内では2月家計支出などの指標発表がある。海外では、米3月雇用統計の発表が予定されており、発表後の米長期金利や米株価の反応が注目される。このほか、複数の米地区連銀総裁の発言機会などが予定されている。中国は休場。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 21645.42 24129.34 20347.49
+325.87 2018年1月23日 2018年3月26日
シカゴ日経平均先物6月限 21870(円建て)
*内容を追加しました。
平田紀之