[東京 23日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみあいが想定されている。イベント通過後に新たな材料が見当たらず、方向性が感じられない動きになりそうだ。そうした中、物色面ではドル高/円安を手掛かりに、前日に堅調だった自動車株など輸出関連株が底堅く推移するとみられる。
日経平均の予想レンジは2万6000円─2万6300円。
22日の米国株式市場は値動きの激しい展開となった後、小反落して取引を終了。エネルギー株が重しとなったほか、インフレ抑制に「強くコミット」しているというパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言が材料視された。
FRB議長の議会証言というイベントを通過したものの、前日に公示された参議院選挙も材料視されていないなど手掛かり材料に乏しいことから、引き続き見送り気分が強くなるとみられる。
市場では「国内で材料に乏しいため海外要因に振り回されやすい局面だが、米国株が大きく変動した末に小幅安で引けただけに、見送り気分が先行しそうだ。そうした中、前日は自動車株に堅調が目立ったことから、輸出関連株が物色の中心になるとみられる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 26149.55 30795.78 26954.81
-96.76 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 26195(円建て)
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