[東京 31日 ロイター] -
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 22339.23 24115.95 16358.19
-57.88 2020年1月17日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物9月限 22230(円建て)
きょうの東京株式市場で日経平均株価は軟調な展開が予想されている。オーバーナイトの米国株市場でダウとS&P総合500種が反落し、外為市場もドル安/円高基調。週末で手控えムードも広がりやすく、マイナス圏で推移する時間が長いとみられている。国内は主要企業の決算発表が続いており、足元の業績やガイダンスを手掛かりにした売買が目立ちそうだ。
日経平均の予想レンジは2万2100円─2万2400円。
米国株市場ではダウが0.85%安で取引を終えた。米国の4─6月期実質国内総生産(GDP)速報値が年率換算で前期比32.9%減と、統計の記録を開始した1947年以降で最大の落ち込みとなり、週間の新規失業保険申請件数が前週から増加するなど、さえない経済指標が売りを誘った。
現在のドル/円は104.70円台と、前日午後3時時点の105円前半に比べて円高方向に振れている。シカゴの日経平均先物9月限(円建て)清算値は2万2230円、大阪取引所の夜間終値は2万2240円と前日の現物終値を下回っており、日経平均は同水準を意識して安く始まるとみられている。
一方、米国で発表されたGAFA企業の決算は市場予想を上回る内容となり、アップルAAPL.O、フェイスブックFB.O、アマゾンAMZN.Oは引け後の取引で急伸。[nL3N2F16CE]時間外取引の米国株先物は今のところプラス圏で推移しており、日本のIT関連の支えとなる可能性がある。
個別では30日の大引け後にアドバンテスト6857.T、アンリツ6754.T、日立製作所6501.T、パナソニック6752.T、コマツ6301.T、富士通6702.T、オリエンタルランド4661.Tなどが決算を発表しており、内容の強弱で明暗が分かれそうだ。
きょうは日本で6月の鉱工業生産(経済産業省)、完全失業率(総務省)、中国で7月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局)などが発表される。武田薬品工業4502.T、NEC6701.T、キーエンス6861.T、村田製作所6981.T、みずほフィナンシャルグループ8411.Tなどの決算発表も予定されている。
杉山健太郎
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