[東京 5日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみ合いが想定されている。米雇用統計の発表を控えている週末とあって、模様眺めムードが強くなるという。国内企業の決算発表が続くことも全体的に動けない要因となり、個別物色の対応になるとの見方が支配的だ。一方、環境面では原油価格の下落が注目を集めるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万7750円─2万8100円。
4日米国株式市場は、主要株価指数がまちまち。グロース株が上昇してナスダックが堅調だった。米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースを見極めるために雇用統計が注目されている。一方、原油先物はロシアによる今年2月のウクライナ侵攻開始前以来の安値を付けた。
この流れから引き続き日本株もグロース株優勢となりそうだが、週末で参加者が少なくなるとみられる中、米雇用統計の内容を見極めたいとのムードになり、全体的には動きが乏しい展開になりそうだ。
そうした中で注目されるのが、個別企業の決算発表で、きょうも決算内容によって動きに明暗が分かれるケースが多くなるとみられる。市場では「決算によって銘柄間で強弱が出そうだ。全体的には米雇用統計控えで動きが乏しくなるとみられる」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 27932.20 29388.16 24681.74
+190.30 2022年1月5日 2022年3月9日
シカゴ日経平均先物当限 27870(円建て)
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