[東京 19日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸が予想されている。前日の米国株市場は主要3指数が上昇し、ドル/円も112円前半で安定的に推移した。序盤の日経平均は買いが先行しそうだが、高値圏では利益確定の売りに上値を抑えられるとみられる。日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田東彦総裁の会見も予定されており、黒田総裁が異次元緩和の先行きにどのような見解を示すのか注目されている。
日経平均の予想レンジは2万3500円─2万3800円。
前日は米中間の追加制裁関税の応酬があったものの、米国株市場ではほぼ材料視されなかった。「予想の範囲内の内容で特にサプライズはなかった。むしろ税率が当初10%だったことを好感し、悪材料出尽くしで買い戻しが入った」(国内証券)との声が出ていた。
シカゴの日経平均先物12月限清算値(円建て)は2万3665円、大阪取引所の夜間終値は2万3640円と、現物指数の前日終値を大きく上回った。序盤の東京市場は買い先行で始まりそうだ。ただ、前日の日経平均が前場に上げ、後場寄りに一段高した後は横ばい状態になったことを踏まえると「朝高後は利食いに押されてもみあいそうだ」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)という。
日銀決定会合の結果は無風で通過しそうだが、安倍晋三首相が自民党総裁選の公開討論会で、日銀の異次元の金融緩和について「ずっと続けてよいとは思わない」とし、出口についても「私の任期のうちにやり遂げたい」などと述べており、これを受けての黒田総裁の発言が注目される。
そのほか主な経済指標としては日本の8月貿易統計、米国の8月住宅着工件数などの発表がある。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 23420.54 24129.34 20347.49
+325.87 2018年1月23日 2018年3月26日
シカゴ日経平均先物12月限 23665(円建て)
*内容を追加しました。
杉山健太郎