[東京 20日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱もちあいが想定されている。前日の米国株式市場は最高値を更新したものの、引き続き買い材料が乏しく、年末事情も加わって見送りムードが支配しそうだ。シカゴ日経平均先物の終値にサヤ寄せした後は、商いが閑散になるとの見方が出ている
日経平均の予想レンジは2万3700円─2万3950円。
19日の米国株式市場は、ムニューシン米財務長官が米中の「第1段階」の通商合意について、来年1月初旬に署名すると述べたことが好感され、主要株価3指数が最高値を更新して取引を終えた。
他方、経済指標では、フィラデルフィア地区連銀発表の12月の連銀業況指数は0.3と、6月以来の低水準となったほか、全米リアルター協会(NAR)発表の11月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比1.7%減の535万戸となった。
こうした弱い指標が材料視されそうなほか、ドル/円が109円台前半までやや円安に振れている点が日本株の見送り要因になる。市場では「年末で参加者が少なくなりそうなところに、週末であるため、薄商いになるのではないか。模様眺めとなりそうだ」(キャピタル・パートナーズ証券・チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声も聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 23864.85 24091.12 19241.37
-69.58 2019年12月17日 2019年1月4日
シカゴ日経平均先物3月限 23785(円建て)
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