[東京 20日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は一進一退となりそうだ。前日の米国株市場で主要3指数はまちまち。東京市場は今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表と、あすの日本の休日を控えて積極的な取り引きは手控えられるとみられる。
前日終値を中心とした狭いレンジでもみあう展開が予想されている。
日経平均の予想レンジは2万1450円─2万1650円。
前日の米国株市場では、ナスダック総合が上昇し、ダウとS&P総合500種が下落。全体的に方向感に欠ける展開となった。米連邦準備理事会(FRB)のハト派姿勢への期待が下支えとなる一方、米中通商交渉で一部の米政府高官が懸念を示しているとのブルームバーグ報道が上値を重くした。[nL3N2164B5]
シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は2万1390円。大阪取引所の夜間終値は2万1400円。3月末の配当権利落ち分が市場試算で約180円であることを考慮すると、朝方は現物指数の前日終値近辺でのスタートが見込まれる。
今晩米国でFOMCの結果発表を控えているほか、日本はあす春分の日で休日となる。「FOMCはハト派姿勢を示すだろうが、コンセンサス通りで極端なハト派にもならないだろう」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との声も聞かれる。一方、利上げ継続が示された場合はタカ派的と捉えられて米株安となるリスクもある。
こうした状況の中で新たなポジションを持ちづらく、直近高値水準の2万1600円台では利益確定や戻り待ちの売りに上値を抑えられるとみられる。下値は2万1400円近辺にある25日移動平均線が支持線として機能しそうだ。
日中の主なスケジュールは、日銀金融政策決定会合の議事要旨(1月22・23日分)が公表されるほか、東証マザーズ市場にギークス7060.Tが新規上場する。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均.N225 21566.85 24448.07 18948.58
-17.65 2018年10月2日 2018年12月26日
シカゴ日経平均先物6月限 21390(円建て)
*内容を追加しました。
杉山健太郎
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