[東京 21日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱もちあいが想定されている。米中通商協議の「第1段階」の合意が来年にずれ込む可能性があるとの報道を受け、前日の米国株式市場が下落したことが嫌気されそうだ。このところ日本株は主体性がない動きが続いており、香港株など外部材料をにらみつつ、引き続き見送りムードに支配されるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万3000円─2万3250円。
20日の米国株式市場は、ロイターが専門家やホワイトハウスに近い関係者の話として、米中通商協議の「第1段階」の合意が来年にずれ込む可能性があると報じたことから主要株価3指数がいずれも下落。米連邦準備理事会(FRB)が20日公表した10月29─30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨も市場の支援材料にはならなかった。
FRBは議事要旨で、今後の見通し変更につながる要因についてほとんど示唆しなか
った。10月のFOMCでは今年3度目の利下げを決定。今後利下げを休止する可能性が
あることを示唆していた。
国内では材料に乏しいため、引き続き米中協議の行方や香港情勢を見極めたいとのムードが強く、日本株は模様眺めになるとみられる。市場では「ドルが強含みとなれば支援材料となるが、引き続き米中対立が気にされることになるだろう。米株安については、これまでの上昇を踏まえれば、悲観するほどものではない」(キャピタル・パートナーズ証券・チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏)との声が聞かれた。
*内容を追加しました。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 23148.57 23591.09 19241.37
-144.08 2019年11月8日 2019年1月4日
シカゴ日経平均先物12月限 23135(円建て)
水野文也
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