[東京 27日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は反発が予想されている。米中貿易戦争を巡る懸念が後退し米国株式市場は反発、加えて外為市場でドル/円が円安に振れたことが好感され、買い優勢で始まりそうだ。ただ、警戒感が完全に払しょくされた訳ではなく、引き続き市場参加者が少ないと予想される一方、大きく崩れた後だけに上値を回復するのは容易ではなく、戻りは限定的になるとみられている。
日経平均の予想レンジは2万0400円─2万0650円。
トランプ米大統領が中国から通商交渉再開に向けた申し入れがあったことを明らかにし、通商協議を再開する方針を表明したことで不安感が後退し、投資家の不安心理の度合いを示すボラティリティー・インデックス(VIX、恐怖指数).VIXは一時約1週間ぶりの高水準に達した。
米主要株価3指数はそろって上昇したほか、外為市場ではドル/円が106円台まで円安に振れたことを受け、東京株式市場もショートカバーが活発化し、前日の急落分を埋めにかかるという。ただ、米中貿易戦争に対して警戒感は残っており、買いが一巡した後は伸び悩むとの見方が出ている。
キャピタル・パートナーズ証券・チーフマーケットアナリストの倉持宏朗氏は「いったん下値不安が後退し、ショートカバーで引き戻しそうだが、米中対立に対する不安感は残る。一気に戻す感じにはならないのではないか」とコメントしていた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 20261.04 22362.92 19241.37
-449.87 2019年4月24日 2019年1月4日
シカゴ日経平均先物9月限 20540(円建て)
*内容を追加しました。
水野文也