[東京 30日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸する見通し。前日の米国株高を好感し、序盤から買いが優勢となるとみられている。高値圏では利益確定売りに押され伸び悩む展開も見込まれる。イースター休暇のため今晩の欧米市場は休場。
引けにかけては積極的にポジションを取る動きは限られるとみられ、動意薄の流れとなりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万1250円─2万1550円。
前日の米国市場で主要株価3指数はそろって1%を超す上昇となった。ハイテク株に買い戻しが入ったほか、エネルギー関連株もしっかり。VIX指数.VIXは3月21日以来、1週間ぶりに終値ベースで20を下回った。
ドル/円JPY=は106円台を維持。日経平均先物6月限はシカゴの清算値(円建て)が2万1475円。大阪取引所の夜間終値が2万4150円と、それぞれ現物の前日終値を大きく上回っている。序盤の東京市場ではこれらの水準が意識され、買いが先行するとみられている。
受け渡しベースで実質的に新年度相場入りとなった28日以降の日本株は、取引時間中に売り圧力に押される傾向が続いている。国内機関投資家による期初の益出し売りが背景にあるとの見方が多い。さらに、きょうの上昇局面では、直近の底値圏で押し目買いを入れた個人投資家の戻り売りも見込まれ、上値を追う姿勢は限定的となりそうだ。
一方、海外投資家の売買動向には変化も見え始めてきた。3月第3週(3月19日─3月23日)の海外投資家による日本株の売買は、現物・先物合計では11週連続の売り越しとなったが、売り越し額は約2600億円と、1月第3週以来の低水準。先物では9週ぶりの買い越しに転じている。
安藤証券・投資情報室長の横山貢氏は「円高リスクはまだ警戒されているが、米国株が下がっても買おうという動きが続いてきた。日中の変動率が少しずつ低下していく可能性がある」と指摘。ただ、「本格的に相場が動くのはイースター休暇明けだろう」と話す。
きょうは国内では寄り付き前に3月東京都区部消費者物価指数、2月鉱工業生産速報、2月失業率、2月有効求人倍率が発表される予定。日本リビング保証(7320.T)のマザーズへの新規上場も控える。海外では主な経済指標の発表は予定されていない。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均.N225 21159.08 24129.34 18224.68
+127.77 2018年1月23日 2017年4月17日
シカゴ日経平均先物6月限 21475(円建て)
*内容を追加しました。
長田善行