[東京 4日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱含みの展開が想定されている。前日の米国株は短縮取引の中、主要3指数がそろって下落した。為替もやや円高に振れており、序盤の日本株は売りが優勢となる見通しだ。取引時間中は人民元や中国株の動向をにらんだ神経質な相場が続くとみられている。
日経平均の予想レンジは2万1650円─2万1800円。
米国市場では、ハイテク株が軟調に推移。フェイスブック(FB.O)のユーザーの個人情報が英選挙コンサルティング会社に大量に流出した問題で、米紙ワシントン・ポストが、米司法省の調査に新たに3つの連邦当局が加わり調査が拡大したと報じたことで、同社株が売られたほか、新型セダン「モデル3」の生産ペースへの懸念からテスラ(TSLA.O)が大幅安となった。金融セクターの下げも相場の重しとなった。
ドル/円JPY=は110円台半ばとドル安・円高が進行。シカゴの日経平均先物9月限清算値(円建て)と大阪取引所の夜間終値は2万1700円となり、現物指数の前日終値を下回った。序盤の東京市場ではこの水準が意識され、軟調な滑り出しが見込まれている。
今晩の米国市場は独立記念日のため休場となる。「海外投資家の動きが鈍ることが見込まれており、大きくは動きにくい。中国株や人民元の動向を注視する展開が続きそう」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券・投資ストラテジストの三浦誠一氏)との見方が出ている。
ファーストリテイリング(9983.T)は前日、6月の国内ユニクロ既存店売上高が前年比4.0%減少したと発表。日経平均への寄与度の高い同社株が下落すれば、全体相場を押し下げる要因となりそうだ。
きょうは国内では原田日銀審議委員講演と記者会見が予定されている。ロジザード(4391.T)が東証マザーズに新規上場するほか、イオン(8267.T)が3─5月期の決算発表を行う。海外では中国6月サービス部門PMI(財新)などの公表が控えている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 21785.54 24129.34 20347.49
-26.39 2018年1月23日 2018年3月26日
シカゴ日経平均先物9月限 21700(円建て)
*内容を追加して再送します。
長田善行