[東京 18日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強含みが想定されている。とりわけ目立った方向性を示す材料がない中で、前週末の米国株式市場が最高値を更新したことが、心理的に買い安心感を誘いそうだ。立ち会い中は、為替相場や中国株の動きなどをみながらの展開になるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万3200円─2万3500円。
前週末の米国株式市場は、米中通商合意を巡る楽観論が追い風になり、米国株式市場は主要3株価指数がそろって最高値を更新。中でもダウ工業株30種平均は史上初の2万8000ドル台乗せとなった。
カドロー米国家経済会議委員長は14日、中国との通商協議について、両国が電話で緊密に連絡を取り合っていると明らかにするとともに、協議は極めて建設的で合意は近いとの認識を示した。
そうした中、日本株に調整をもたらす要因のひとつになった為替相場も、ドル/円が108円台後半で落ち着くなど、不安を後退させている。このほか、目立った売り材料もないため、調整一巡感から戻りのタイミングを計る投資家が増えそうだ。
市場では「明確に方向性を示す材料が見当たらない中で、米国株高が素直に好感されそうだ。需給面では海外勢の買いが観測され、これも安心感を与えている」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声も聞かれる。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 23303.32 23591.09 19241.37
+161.77 2019年11月8日 2019年1月4日
シカゴ日経平均先物12月限 23365(円建て)
*内容を追加しました。