[東京 7日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、弱もちあいが想定されている。5連休中に目立ったショッキングな悪材料は出なかったものの、為替相場が円高に振れたことや、新たに米中対立が懸念され始めたことが上値を抑えるという。
日経平均の予想レンジは1万9250円─1万9650円。
6日の米国株式市場は、ダウ平均とS&P500が下落。中国が貿易合意を順守しない可能性があるとするトランプ大統領の発言が重しになった。日本時間の朝方発表された4月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数が2000万人超減少したことも嫌気されている。ナスダック総合はプラス圏で終了したが、トランプ発言大統領のを受け終盤に上げ幅を縮めた。
トランプ大統領は6日、中国が1月に署名した第1段階の貿易合意を順守しない可能性があるとし、今後1─2週間中に中国が順守するか明らかにできると述べた。また、新型コロナウイルス感染症の死者数について、中国発のデータを信じていないと語った。
外為市場では、連休中にドル/円が円高方向に振れた。これがは懸念されるものの、原油価格が戻すなど「環境面は落ち着いている。(東京市場は)目先は米中対立を再び嫌気しそうだが、そうした中で決算をみながら、個別物色する動きになりそうだ」(SBI証券・シニアマーケットアドバイザーの雨宮京子氏)との声が聞かれる。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 19619.35 24115.95 16358.19
-574.34 2020年1月17日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物6月限 19360(円建て)
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