[東京 24日 ロイター] - きょうの東京株式市場で、日経平均株価は強もちあいが想定されている。引き続き機関投資家の参加が減り商いが細る中で、個人投資家の買い意欲が強く、底堅く推移することになりそうだ。シカゴ日経平均の終値にさや寄せして始まるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万6500円─2万6700円。
23日の米国株式市場はダウ工業株30種が上昇、S&P総合500種も小幅高で取引を終えた。追加経済対策への期待や失業保険申請件数の減少を背景に、今後の経済再開から恩恵を受ける可能性の高いセクターに買いが入った。
一方の日本株は、クリスマス休暇で海外勢の参加が減る一方、材料が乏しいものの、個人を中心とした買いが活発化するとみられる。個別物色の動きが広がりそうだ。そうした中で、直近のIPO人気が続く可能性が高い。テクニカル面では、日経平均が終値で25日移動平均線(2万6511円27銭=23日現在)をすぐに回復し、基調の強さが確認されたことが注目されている。
市場では「個人投資家については、依然として節税を意識した損益通算の売りが出ている様子だが、一方で年末高を期待して新規買いも活発化しており、機関投資家の売買が減り薄商いの中で、全体はしっかりした動きになるのではないか」(SBI証券・投資調査部アドバイザーの雨宮京子氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26524.79 26905.67 16358.19
+88.40 2020年12月21日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物12月限 26655(円建て)
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