[東京 5日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は弱もちあいが想定されている。前日の米国株安を嫌気して売り優勢になりそうだ。ただ、押し目買い意欲は強いとみられ、2万7000円を割り込むことはないという。
日経平均の予想レンジは2万7000円─2万7300円。
2021年最初の取引となった4日の米国株式市場は急反落して取引を終えた。ジョージア州の上院選決選投票を控えた警戒感や新型コロナウイルスの感染拡大を受けてリスク選好ムードが後退した。
これを受けて日本株は軟調な地合いが継続して始まるとみられるが、懸念される緊急事態宣言が昨年のものに比べて限定的な内容になりそうなことから、押し目では買いが入ると見込まれている。金額が減りながらも、安くなれば日銀がETFを購入することが確認されたことも、需給面での安心感を誘いそうだ。
市場では「朝方は売りが先行しそうだが、緊急事態宣言の影響も昨年ほど大きくならないと想定されるため、日経平均は2万7000円を割り込むことはないのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 27258.38 27602. 27042.32
-185.79 2021年1月4日 2021年1月4日
シカゴ日経平均先物12月限 27100(円建て)
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