[東京 26日 ロイター] - きょうの東京株式市場で、日経平均株価はもみあいが想定されている。前日の米国株市場ではナスダック総合とS&P総合500種が最高値を更新する一方、ダウは下落。日本株市場も底堅い展開が予想されているが、2万9000円が視界に入る中、高値警戒感から利益確定売りも出やすい。買い一巡後は一進一退の動きになりそうだとの見方が聞かれる。
日経平均の予想レンジは2万8700円─2万8900円。
25日の米国株市場は、主要株価指数が日中高値から押し戻されて取引を終えた。財政刺激策の規模やタイミングを巡る懸念が高まり、主要企業の決算発表を控えた楽観ムードを圧迫。ただ、ナスダック総合とS&P総合500種はそれでも終値で最高値を更新した。
きょうの日本株市場では堅調なスタートが予想されているが、上昇した後は方向感のない動きが予想されている。市場からは「週末にかけて主要企業の決算発表が相次ぐ。前日に続き様子見ムードが広がりそうだ」(国内証券)とみられている。
個別では、前日引け後に決算を発表した日本電産の動きが注目される。「堅調な業績が発表されたが、電子部品関連銘柄などにも買いが広がるかどうか見極めたい」(三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト、市川雅浩氏)との声も聞かれた。
主なスケジュールは、国内ではディスコが決算発表を行う予定。海外では、米国で12月S&Pケース・シラー米住宅価格指数、1月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が公表予定となっている。オーストラリアとインドの株式市場は休場。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 28822.29 28979.53 16358.19
+190.84 2021年1月14日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物3月限 28825(円建て)
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