[東京 5日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、反発が想定されている。オーバーナイトの米国株式市場での主要3指数の上昇と為替の円安が支えとなり、東京株式市場でも買いが先行しそうだ。このところ軟調な動きを見せていた半導体をはじめとするハイテク株にも買い戻しが優勢となり、日経平均は一日を通して堅調に推移しそうだ。
日経平均の予想レンジは2万8500円─2万8700円。
米国株式市場は1%超上昇し、S&P総合500種とナスダック総合が終値で最高値を更新。好調な企業決算や労働市場の安定化を示唆する経済指標が追い風となったほか、新型コロナウイルス経済対策の進展に対する期待感も支援材料となった。ダウ工業株30種とS&P500は4日続伸した。
現在のドル/円は105.50円後半。前日午後3時時点の105.10円台半ばから円安に振れており、一時10月20日以来の円安水準となった。シカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は2万8610円と、前日の現物終値を上回っている。日経平均は為替の円安と米株高が支援材料となり反発し、このところ軟調だった東京エレクトロンなどの半導体・ハイテク株の買い戻しが活発化しそうだ。
市場では「日経平均は短期的な調整と反発を繰り返しており、きょうは前日の反動で買い戻しが優勢となりそうだ。前日の日経平均は上海総合指数の下落が重しとなったこともあるため、買い一巡後はアジア株などをを横目に動向を探る展開となる可能性がある」(ニッセイ基礎研究所のチーフ株式ストラテジスト、井出真吾氏)との声が聞かれた。
主なスケジュールは、国内で日本製鉄、スズキ、SUBARU、NTTなどの企業決算が発表されるほか、QDレーザがマザーズ市場に新規上場する。米国では1月雇用統計(労働省)を公表する。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 28341.95 28979.53 16358.19
-304.55 2021年1月14日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物3月限 28610(円建て)
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