[東京 12日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、小じっかりした動きが想定されている。前日の米国株式市場では、ナスダック総合指数とS&P総合500種が最高値を更新し、日本株市場でも値がさ株を中心に買いが先行するとみられている。ただ、相場の過熱感も意識され、買い一巡後は戻り売りに押される可能性もありそうだ。
日経平均の予想レンジは2万9300円-2万9700円。
11日の米国株式市場は、追加財政刺激策への期待感から、ナスダック総合とS&P総合500種が小幅高で取引を終えた。ただ、市場全般が最高値圏にある中、バイデン米大統領がインフラ計画に関連し、中国の勢いに警戒を示したことが重しとなった。
本日の日本株市場では、米株高の流れを引き継ぎ、小じっかりした動きが予想されている。ただ、市場からは「日経平均の短期間での急騰を受け、相場には過熱感もあり、戻り売りに押される場面もありそうだ」(みずほ証券のシニアテクニカルアナリスト、三浦豊氏)との指摘も出ている。
また、「今日はSQ(特別精算指数)算出を控えているほか、週末前ということもあり、様子見ムードも広がりそうだ」(三浦氏)という。特段、注目されるイベントや経済指標の発表がなく、為替相場や米株先物の動きをにらみながらの展開になるとみられている。
主なスケジュールでは、国内で東芝、日本郵政、ゆうちょ銀行などが決算発表を行う予定。海外では、米国で12月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が発表予定となっている。中国、香港、台湾、韓国、ベトナムは旧正月のため休場。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29562.93 29585.75 27002.18
+57.00 2021年2月9日 2021年1月6日
シカゴ日経平均先物12月限 29455(円建て)
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