[東京 8日 ロイター] -
きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみあいが想定されている。前日に続いて手掛かり材料に乏しく、一進一退の動きになりそうだ。ファンドのリバランスが上下に振れる要因になる可能性もあるが、下値では押し目買いが入る一方、上値を追う動きも見られそうにないという。
日経平均の予想レンジは2万9500円─2万9900円。
7日の米国株式市場はほぼ横ばいで推移していたが、午後に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利上げ着手まで忍耐強く対応するという姿勢があらためて確認され、S&P総合500種が上向いた。
米株も大きな動きが見られなかったほか、3月期企業の決算発表シーズンを控え、投資家も本格的には動かないという。そうした中、ファーストリテイリングが決算発表を予定している。指数寄与度が大きいだけに、同社の決算内容を待ちたいとのムードも出そうだ。
市場では「プラスになるような新たな材料が見当たらない。その一方で、押し目を買いたい投資家も多いようで、引き続き動きの乏しい相場展開になるのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれる。
*内容を追加しました
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 29730.79 30714.52 16358.19
+34.16 2021年2月16日 2020年3月19日
シカゴ日経平均先物3月限 29680(円建て)
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