[東京 22日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、強含みの展開が想定されている。米国の主要3指数が上昇したことを支えに、買いが先行しそうだ。ただ、日本株は前日に大幅高だったこともあり、買い一巡後は利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑え、高値圏でのもみあいに移行するとみられる。
日経平均の予想レンジは2万8500円─2万8800円。
前日の米国株式市場では、主要株価3指数が急反発して取引を終えた。前の日には新型コロナウイルスのオミクロン変異株を巡る懸念から1%超下落していたが、この日は値ごろ感から旅行関連株やテクノロジー株が買われた。決算を受けてナイキとマイクロン・テクノロジーも上昇した。
新型コロナウイルス感染拡大への市場の警戒感が強い中、バイデン米大統領はオミクロン株への対策として、検査施設やワクチン接種会場の増設、自宅で利用できる検査キット5億個の無償配布などを発表した。
東京市場で日経平均は、米株高を支えに高く始まりそうだ。米フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)の3%超の上昇を受けて半導体製造装置関連などハイテク株が、ドル/円の円安寄りの推移で自動車など輸出関連株が、それぞれ支援されそうなほか、原油先物の反発を受けてエネルギー株にも関心が向かいそうだ。
前日の米株高について市場では「自律反発の範囲内」(三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト)との声もある。米株高が日本株の支援になっても「日本株は前日に上げていたこともあり、上昇余地はそれほど大きくないかもしれない」(市川氏)とみられている。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 28517.59 30795.78 26954.81
+579.78 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 28635(円建て)
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