[東京 20日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、上値の重い展開が予想されている。前日の大幅安を受けて割安感が意識され、押し目買いや自律反発狙いの買いへの思惑がある一方、米株は主要3指数が下落し、下値リスクがくすぶる。オミクロン株の経済影響への警戒感も重しになりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万7300円─2万7700円。
前日の米国市場では主要株価3指数が続落して取引を終えた。米国債利回り上昇や米連邦準備理事会(FRB)による引き締めへの警戒感が続いた。取引終了にかけて売りが加速し、ナスダックは昨年11月19日に付けた終値での最高値を10.7%下回る水準で引け、調整局面に入った。
東京市場で日経平均は、上値の重さが意識されそうだ。前日は800円近い大幅な下げとなったほか、予想PERが13.51倍に低下して割安感が意識され、自律反発狙いや押し目買いが支えになるとの見方がある。一方、ナスダックの調整局面入りや、新型コロナウイルスの感染急拡大による国内経済への影響への警戒感が、投資家心理の重しになるとみられている。
市場では「値ごろ感からの買い戻しがある程度は入り、反発の余地はありそうだ。ただ、下値リスクも残っており、戻りの勢いはさほど強くないだろう」(三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジスト)との見方が出ている。日中は、米国株先物の動向をにらみながらの展開になりそうだという。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 27467.23 30795.78 26954.81
-790.02 2021年9月14日 2021年8月20日
シカゴ日経平均先物当限 27575(円建て)
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