[東京 8日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸が想定されている。米国株式市場での底堅い流れを受け、日経平均は2万8000円台を安定的に推移していくとみられている。ただ、きょうは目立ったイベントが予定されていないため、買い一巡後は為替、米株先物、アジア株などの外部環境を横目に動向を探る展開となりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万7900円─2万8300円。
7日の米国株式市場は、アップルなどのハイテク株に買いが入り続伸。エネルギー関連株も買われた。市場では「米株市場では底入れの兆しが見え始めたものの、きょう(の日本株)は手掛かりとなる材料が少ない。買い一巡後は週末の米CPIを控え、様子見ムードが強まるだろう」(国内証券)との声が聞かれた。
きのう133円台と約20年ぶりのドル高/円安水準まで上昇したドル/円は、現在132.70円近辺。米長期金利の上昇一服を受けたものの、依然として円安基調が続いている。
シカゴの日経平均先物6月限(円建て)清算値は2万8210円。7日の日経平均の終値は2万7943円95銭と心理的節目の2万8000円手前で利益確定売りに押されたが、きょうは安定した値動きが期待できそうだ。ただ、買い一巡後は為替、米株先物、アジア株に加え、原油先物価格などの動向を見極める展開となりそうだ。
きょうは国内では、5月の景気ウオッチャー調査や1─3月期の実質国内総生産(GDP)2次速報が公表される。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 27943.95 29388.16 24681.74
+28.06 1/5/2022 3/9/2022
シカゴ日経平均先物当限 28210(円建て)
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