[東京 24日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、もみあいが想定されている。前日の米国株式市場でハイテク株が上昇したことが刺激材料になり、それが下支え要因になりそうだ。ただ、週末とあって次第に模様眺めムードが強くなるとみられ、指数の動きとしては中盤以降は一進一退になるとみられる。
日経平均の予想レンジは2万6000円─2万6400円。
23日の米国株式市場は反発。景気後退への懸念が続く中、ディフェンシブ株やハイテク株の上昇が景気敏感株の下落を相殺した。米国債利回りが2週間ぶりの水準に低下し、ハイテク株や他の金利に敏感な成長株の追い風となったという。
これを受けて、日本株も買い優勢で始まりそうだが、週末で新たなポジションが取りにくいことから、上値は伸び悩むとみられる。とりわけ、米株市場ではフィラデルフィア半導体指数(SOX)が下落したため、指数寄与度が大きい半導体関連株が軟化すれば、指数の動きを圧迫しそうだ。
市場では「時価は割安な水準のためバリュー株を中心に買いが入りそうだが、世界的にみて半導体関連株がさえないため、日本株もその影響を受ける。両者が相殺する格好となるほか、週末であることから、日経平均は狭いレンジでの推移になるのではないか」(東洋証券・ストラテジストの大塚竜太氏)との声が聞かれた。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均 26171.25 29388.16 24681.74
+21.70 2022年1月5日 2022年3月9日
シカゴ日経平均先物当限 26195(円建て)
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