[東京 12日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、続伸すると想定されている。米国市場でインフレの伸び鈍化への思惑を背景に株価の主要3指数が上昇しており、これを好感した買いが先行しそうだ。きょうは12月米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、朝方の買いが一巡した後は様子見が強まるとも見込まれている。
日経平均の予想レンジは2万6400円─2万6700円。
11日の米国株式市場は主要3指数がそろって続伸した。S&P総合500種とナスダック総合は1%超上昇。米CPIの発表を控え、インフレ緩和により連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを減速する余地を確保するとの期待から買いが優勢となった。
日経平均は米株高を好感し、買いが先行しそうだ。米長期金利が低下しており、半導体関連などグロース(成長)株を中心に堅調な推移が見込まれる。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)指数は1.25%高。為替の円高一服も相場の支えになるとみられる。
一方、朝方の買い一巡後は、投資家は様子見姿勢を強めそうだという。市場では「市場は前のめりになってる面もあり、CPI上振れの場合、反動が大きくなりかねず注意が必要」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との見方も聞かれる。
きょうは米CPIのほか、国内では12月景気ウオッチャー調査などが発表される。ファーストリテイリングやセブン&アイ・ホールディングスなどの決算発表も予定される。海外では台湾で半導体受託生産最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の決算、中国でCPI、卸売物価指数(PPI)が発表される。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 26446.00 29388.16 24681.74
+270.44 2022/01/0 2022/03/0
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シカゴ日経平均先物当限 26525(円建て)
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