[東京 31日 ロイター] - きょうの東京株式市場は軟調な展開が想定される。米連邦公開市場委員会(FOMC、31日─2月1日)や企業の決算発表などを控える中で前日の米国市場では主要3指数が下落しており、売りが先行するとみられる。一巡後は重要イベントを前に投資家の慎重姿勢が強まり、模様眺めになりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万7100円─2万7400円。 前日の米国市場では主要3指数が下落した。日本時間の今晩から始まるFOMCや翌日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見、大手ハイテク企業の決算を前に投資家の様子見ムードが広がった。 東京市場も米株安の流れを受け、売りが先行するとみられる。とりわけ、米市場でハイテク株比率が高いナスダック総合が約2%下落したため、値がさの半導体関連銘柄への売りが出やすい。
SBI証券の浅井一郎投資情報部次長は「FOMCの結果待ちで、きょうは動きづらい一日になるだろう。安値圏でもみ合う展開が想定される」との見方を示した。
一方、ドル/円は前日終盤より円安に振れている。「130円台は日本株にとって一定の安心材料になり、指数を下支えする」(国内運用会社のストラテジスト)という。
きょうは国内で、2022年12月の鉱工業生産、中国では1月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。米国では注目のFOMCが開催される。また、富士通やJR東日本、商船三井などの決算発表が予定されている。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 27433.40 29388.16 24681.74
+50.84 2022/1/5 2022/3/9
シカゴ日経平均先物当限 27410(円建て)
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