[東京 21日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、一日を通して小動きの展開が想定されている。昨晩の米国市場が休場だったことや新規の取引材料に乏しいことから、方向感に欠く値動きが見込まれ、前日の終値近辺でもみ合う見通し。24日には衆院で次期日銀総裁候補の植田和男元審議委員への所信聴取があることから、様子見姿勢も強まりそうだ。
日経平均の予想レンジは2万7300円―2万7600円。
前日の米国市場はプレジデントデーの祝日で休場。日経平均は安く寄り付き、取引一巡後は前日の終値近辺で一進一退の値動きとなりそうだ。
明日には米国で前回の米連邦市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表される予定で、大和証券の坪井祐豪シニアストラテジストは今日の日本株が小幅な値動きで推移すると予想。今後の米連邦準備理事会(FRB)の金融政策を見極めたい投資家も多いとして、海外経済の不透明感から「目先は安心感がある内需株の方が外需株よりも選好されるだろう」と指摘した。
24日には日銀正副総裁候補の所信聴取を控えていることから、「様子見姿勢の投資家も多くなりそうだ」(坪井氏)という。一方、3月に向けた配当権利取りを狙う投資家による買いは、日経平均の下支えになるとみられている。
きょうは国内で2月の月例経済報告の公表が予定されているほか、米国では1月の中古住宅販売件数が発表される。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 27531.94 29388.16 24681.74
+18.81 2022/1/5 2022/3/9
シカゴ日経平均先物当限 27470(円建て)
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