[東京 22日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、反発が見込まれている。前日の米国市場では政府による対策継続への思惑から金融システム不安が和らいで株高となり、好感する動きが先行しそうだ。東京市場の休場中の円安も支援材料となる。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や米連邦準備理事会(FRB)議長会見を控えて、一巡後は模様眺めに移行するとみられる。
日経平均の予想レンジは2万7200円─2万7400円。
前日の米国市場では、銀行部門の流動性に対する懸念が和らいたことを背景に急伸して終了した。イエレン米財務長官は、米国の銀行システムは、規制当局の強力な措置により安定しつつあるものの、中小金融機関が「取り付け」と呼ばれる預金の大量流出に見舞われた場合、預金者保護に向けた一段の措置が正当化されるとの認識を示した。
日本株は買い戻しの動きが先行しそうだ。金融システム不安を背景に売られてきた銀行や保険などの金融株が買い戻されそうだ。前営業日に比べドル高/円安となり、輸出関連株を中心に支えになるとみられる。米国市場ではハイテク株高でもあり、半導体関連株や電子部品株の追い風になると見込まれる。
市場では「反発が見込まれるが、ショートカバーにすぎず強気になるわけでもないだろう」(いちよしアセットマネジメントの秋野充成取締役)との声が聞かれる。欧米の金融不安は「金融危機にはつながらなさそうだが、市場が確信するには景況感の見極めが必要となり時間がかかる」(秋野氏)という。
きょうはFOMCの結果発表やFRB議長会見のほか、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言機会がある。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均 26945.67 29388.16 24681.74
-388.12 2022/01/0 2022/03/0
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シカゴ日経平均先物当限 27110(円建て)
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