[東京 25日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、高値圏でのもみあいとなりそうだ。為替の円安基調は支えとなるが、短期的な過熱感が意識されるほか、日米通商協議や日米首脳会談などの政治日程を控え様子見になりやすい。
きょうは9月中間配当の権利付き最終売買日となるため、底堅さは維持するとみられる。
日経平均の予想レンジは2万3700円─2万4000円。
前日の米国株市場は、米中が新たな関税を発動したことで、ダウ平均とS&P500が下落した一方、ナスダックは小幅高で引けるなどまちまちだった。為替は1ドル112円後半と円安基調を維持している。シカゴの日経平均先物12月限(円建て)清算値は2万3700円だった。9月中間配当の権利落ち分155―160円(市場推計)を考慮すると、連休明けの日経平均は前週末付近でのスタートが見込まれる。
25日に延期された日米通商協議(FFR)や26日の日米首脳会談など重要な政治日程を控えて、相場の方向感は出にくい。市場では「日米の通商問題に関してはまだ織り込める段階ではなく、投資家は動きにくい。高値圏での利益確定売りが上値を抑えそうだ」(東洋証券ストラテジストの大塚竜太氏)との声が出ていた。きょう大引けと26日寄り付きには9月中間配当分の再投資に伴う買いが先物に入るとみられている。需給面での支えになるとの期待も出ている。
主なスケジュールは、アイリックコーポレーション(7325.T)が東証マザーズ市場に新規上場する。日銀金融政策決定会合議事要旨(7月30・31日分)が公表される。海外では9月米コンファレンス・ボード消費者信頼感指数が発表される。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 23869.93 24129.34 20347.49
+195.00 2018年1月23日 2018年3月26日
シカゴ日経平均先物12月限 23700(円建て)
*内容を追加します。
河口浩一