[東京 4日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は、しっかりの値動きが見込まれる。前週末の米国株はまちまちだったが、円安方向に振れた為替が安心材料になる。米国の強い経済指標も支えとなり、下値は堅いとみられる。一方、日経平均は節目の2万1000円に接近すると戻り待ちの売りも増えそうだ。決算発表を受けた個別銘柄の売買が中心になると予想される。
日経平均の予想レンジは2万0700円─2万1000円。
前週末の米国株市場は、1月米雇用統計や1月ISM製造業景気指数など米経済の基調の強さを示す経済指標を受け明るい見方が広がったものの、アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)の予想を下回る売上高見通しが嫌気され、主要3指数はまちまちとなった。強い米経済指標を好感し為替はドル高・円安に振れたが、シカゴの日経平均先物3月限(円建て)清算値は2万0795円。大阪取引所の夜間終値は2万0770円と現物指数の1日終値とほぼ同水準だった。週明けの東京市場も小動きでのスタートが見込まれる。
1日に決算発表したソニー(6758.T)やホンダ(7267.T)はいずれも通期の純利益予想を上方修正したが、先行きを懸念させる材料もあった。市場では「今週も主力企業の決算発表が相次ぐ。内容を見極めるまで投資家の慎重姿勢が続きそうだ。決算発表を受けた個別銘柄の売買が中心になるだろう」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券投資ストラテジストの三浦誠一氏)との声が出ていた。
主なスケジュールは、花王(4452.T)、パナソニック(6752.T)、三菱電機(6503.T)などが決算発表を予定している。 海外では11月米製造業新規受注(商務省)が発表される。旧正月で中国、韓国市場などが休場となる。
前営業日終値 昨年来高値 昨年来安値
日経平均.N225 20788.39 24448.07 18948.58
+14.90 2018年10月2日 2018年12月26日
シカゴ日経平均先物3月限 20795(円建て)
*内容を追加して再送します。
河口浩一