[東京 21日 ロイター] - きょうの東京株式市場で日経平均株価は一進一退の動きとなりそうだ。前日の米国株市場は利下げ期待を背景に上昇したが、為替は1ドル107円前半とドル安/円高基調となっている。週末であることや、材料が強弱が入り混じっていることなどから、方向感が出づらいとみられている。
日経平均の予想レンジは2万1350円─2万1550円。
米中首脳会談への期待が維持される中、米国の7月利下げの織り込みが進み、前日の米国株主要3指数が続伸。S&P総合500種が終値ベースで最高値を更新した。[nL4N23R4LB]フィラデルフィア半導体指数も上昇するなど投資家心理は悪くない。
一方、外為市場では、米長期金利低下や中東の地政学リスクなどへの懸念からドル安/円高が進行。当面の下値めどとみられていた1月4日安値(107.51円)も割り込んだ。ここからは年始のフラッシュ時につけた安値の104円前半まで強いサポートは見当たらず「107円の維持も万全ではない」(ブローカー)との見方も出ている。
シカゴの日経平均先物9月限(円建て)清算値、大阪取引所の夜間終値はともに2万1430円。配当落ち分を考慮しても、前日から横ばい圏でスタートしそうだ。市場からは「円高は先物が売られる要因になるが、売り手が取引を手控えている状況。一日を通じてもみあいで済む可能性がある」(SMBC日興証券 投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。
主なスケジュールとしては、朝方に5月全国消費者物価指数の発表があるほか、ブランディングテクノロジー7067.Tが東証マザーズに新規上場する。海外時間には米国で6月製造業購買担当者景気指数(PMI)などが発表される。
前営業日終値 年初来高値 年初来安値
日経平均.N225 21462.86 22362.92 19241.37
+128.99 2019年4月24日 2019年1月4日
シカゴ日経平均先物9月限 21430(円建て)
*内容を追加しました。
杉山健太郎
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